介護のパート勤務の実態。正社員採用との比較や職場選びのコツを徹底解説
最終学歴や資格不問、働き方の選択肢が多い職場として目につく求人は介護施設などの介護職ではないでしょうか。
資格がなくても、働きながら資格を取ることができるといった職場も多くあります。
また、介護職は女性が多いことから、働き方も正社員やパート、派遣など選びやすいのも特徴です。
育児と両立するため、パートで働きたいけれども業務内容やどのように職場を探したらよいか迷っている方も少なくないでしょう。
ここでは、介護のパート勤務の実態や職場選びのポイントについてご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
◇目次
介護職のパートってどのような働き方があるのか?
介護職のパートは、正社員に比べて自由な働き方ができるのが特徴でしょう。
正社員であれば週に5日、1日8時間の勤務を行い、残業などもこなし、責任のある仕事を任せられるなど、仕事が中心の生活となりやすいです。
パートの場合は、働きたい曜日や時間、勤務日数などを選ぶことが可能です。
平日のみ、土日のみ、日勤のみ、夜勤のみといった働き方ができます。
また、時間帯も午前中だけ、午後だけ、夜間だけといった選択も可能です。
正社員に比べて残業も免除されやすいことから、残業でいつ帰れるかわからないといったことも回避できます。
そのため、プライベートを充実させたい人も無理なく働くことができるでしょう。
パート勤務の実際の働き方をご紹介
パート勤務で働いてみたいけれども、どんな働き方をしているのかわからず一歩が踏み出せないという方は少なくありません。
働き方の違いは、どのような資格を持っているか、どのような経験をもっているかによって変わってきます。
ここでは、それを踏まえて介護職のパート勤務の実際の働き方をご紹介します。
業務内容①身体的な介護
介護職の仕事は、身体的に不自由な利用者さんが自立した生活ができるよう、サポートすることです。
介護職員初心者研修や介護福祉士資格をもっている場合は、直接利用者さんの身体に触れることが可能です。
主な仕事としては、一人で入浴することが困難な方の個浴や特浴による入浴の介助、寝たきりの方のおむつ交換や、歩行が困難な方のトイレ誘導などを行う排泄介助、自力で初期時摂取が困難な方への介助や、嚥下困難な方が安全に食事をするための食事介助などがあります。
まだ資格をもっていない場合や、未経験の場合は一人で介護を行わず、資格がある人と一緒に介護にあたることが多いため安心です。
また、資格がなくてもできる入浴の際の更衣の介助や、配膳・下膳、利用者さんのベッド周囲の環境整備といったことを中心に行う職場もあります。
業務内容②生活支援
訪問介護などのように、自宅で生活される利用者さんのサポートをする場合は身体的な介護の他に、買い物支援や洗濯、調理、掃除など幅広く業務があります。
介護資格がある場合は全般的に行いますが、資格がない場合でも身体的な介護にあたらない買い物支援や調理、洗濯、掃除など幅広く業務を行うことが可能です。
業務内容③レクリエーションなど
利用者さんにとって必要な支援は、身体的なことだけではなく、精神的な面でも必要になってきます。
日々身体機能が失われ精神的に苦痛を感じている利用者さんが、楽しみを味わってもらえるようなレクレーションを開催することも、介護職の大事な業務の一つです。
また、施設入所や独居で話し相手がいない利用者さんと会話をすることや、介護疲れのある利用者家族との会話なども介護職の業務になります。資格がなくてもできる業務ですが、支援やサービス面の提供については金銭的な負担が発生する場合もあり、その場合は上司やケアマネに相談が必要になります。
資格がなくても、利用者さんの気持ちに寄り添って話を聞いたり、レクリエーションで楽しい時間を作ったりすることは可能です。
介護職として働くうえで、一番やりがいに感じる部分でもあるでしょう。
介護のパート勤務で働くうえでの悩みとは?
パート勤務はプライベートを充実させながら働きやすいですし、資格がなくてもパートであれば採用されやすいメリットがあります。
しかし、パート勤務で働いている人にも悩みはあるようです。
正社員に比べて給与や保証が少ないパートですが、仕事内容は正社員とあまり変わりません。
責任のある仕事内容は正社員が行いますが、利用者さんの身体的な介護などはほぼ同じ内容です。
介護職は人と接する仕事ですから、時間になったから帰ることができるとは限りません。
夜勤に仕事を残していくことができない場合もありますから、パート勤務といえども残業になることも。
せっかくパートで働いているのに、時間通りに帰ることができず悩んでいる人も少なくありません。
また、介護職の悩みで非常に多いのが人間関係の悩みです。
女性が多い職場ということもあり、派閥やいじめなどで悩み転職する人も多くいます。
正社員からきつく当たられたり、雑用ばかり押し付けられたり、精神的な苦痛で悩む人もいるようです。
パート勤務の職場探しのポイント
パート勤務する介護の職場を探すときは、どのようなことに気をつけたらよいでしょうか。
ポイント①実際の職場をみて判断する
求人情報ではとても良い条件で募集していたのに、実際に働いてみたら求人の情報とは大違いで失敗した、ということがあります。求人情報だけを真に受けず、できることであれば応募する前に職場見学をさせてもらいましょう。
見学する際は、スタッフの表情や、職場内の整理整頓具合などをしっかり観察します。残業が多く人間関係の悪い職場は、スタッフの表情が暗く職場全体も活気が感じられません。
また、廊下やデスクの上に物が散乱している、掃除が行き届いていない職場も避けた方がよいでしょう。掃除や片づけをする時間がないほどに、ゆとりのない職場であることがわかります。
スタッフが笑顔でイキイキと働いており、デスクの上が整理整頓され、職場内の掃除が行き届いた清潔感のある職場を選びましょう。
ポイント②長期間求人を出している職場は避ける
求人情報の中には、とても良い条件なのに長期間求人情報を出しっぱなしの事業所もあります。
退職者が多いということは、実際の条件が良くない、あるいは人間関係など他に何か原因があるということになります。
自分の希望する条件に合っているけれども、常に求人が出ている事業所だった場合は就職の専門家に相談してみましょう。
ポイント③自分に合った条件の職場を探す
パートで働く一番のメリットは、プライベートを優先させた働き方ができることです。
希望する時間帯や、休日など自分に合った条件の職場を探しましょう。育児などと両立させながら働き続けることで、将来さらなるキャリアを積むことも可能です。
また、将来キャリアアップを望んでいる場合は、キャリアアップ制度のある職場を探してみましょう。
働きながら資格が取得できるよう、勤務時間内に研修受講を可能にしている場合があります。
なかには研修費用を助成してくれたり、勤務時間を融通してくれたりして、資格取得を後押ししてくれる職場もあります。
介護職のパート勤務の求人例
介護職のパート勤務には、どのような働き方があるのでしょうか。ここでは求人例をご紹介します。
入居施設でのお仕事
雇用形態:
パート
時給:
実務者研修・初任者研修・無資格の場合1000円
介護福祉士の場合1050円
勤務時間:
10:00~16:00
10:00~19:00
いずれかの時間帯、日数など応相談
休日・休暇:
シフト制・年次有給休暇あり
業務内容:
入居者様が日常生活で困っていることをサポート
入浴や更衣の介助、そのほか介護業務あり
応募条件:
無資格・未経験の方OK
資格あり・介護職経験ありの方大歓迎
年齢不問
ブランクありOK
待遇:
昇給あり
制服貸与あり
交通費支給
各種社会保険完備(雇用・健康・厚生年金)
労働組合加入時:慶弔見舞金・リゾートホテル宿泊割引・レジャー施設割引制度あり
研修制度
デイサービスでのお仕事
雇用形態:
パート
応募資格:
学歴・経験・年齢不問
時給:
920~1100円
経験等によって決定
試用期間あり(3カ月)
勤務時間:
8:30~18:00内の5時間以上、週3日以上で相談可
休日・休暇:
シフト制(月平均7~8日休み)
年次有給休暇10日あり(6カ月経過後)
育児休業・介護休業取得実績あり
仕事内容:
デイサービスでの介護業務
入浴・食事・トイレ・移動介助
レクリエーション
送迎など
待遇:
社会保険完備
交通費実費支給(5万まで/月)
マイカー通勤可
再雇用あり
入居可能住宅あり(単身用)
託児施設あり(24時間預かり可)
・6カ月~小学校入学前まで
・15000円/月
まとめ
高齢化社会に伴い、介護職の需要は高いものとなっています。
未経験や無資格であっても、パート勤務であれば採用されやすく、希望する条件の職場で働くことも可能でしょう。
パート勤務の業務内容について、また職場探しのポイントについてなどをご紹介しました。
資格や経験はないけれども、介護職に興味がある、ブランクが長く正社員で働く自信がないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
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