2016年度から介護福祉士資格の取得が難しくなる!?

「社会福祉士及び介護福祉士法」が改正されたことにより、2016年4月より介護福祉士資格の取得方法が変更されることをご存じでしょうか?
まだ介護福祉士を目指し始めた方達の中には、変更以前に資格の取得方法について詳しく知らないという方もいるかと思います。
そこで今回は介護福祉士資格の取得方法と、2016年4月以降の変更点について詳しく解説していきたいと思います。
■介護福祉士資格の3つの取得ルート
2015年度まではは、下記のいずれかの方法から介護福祉士の資格を取得して介護福祉士として登録することで、介護福祉士を名乗ることができるようになっています。
・福祉系高校ルート
高等学校または中等教育学校(それぞれ専攻科を含む)において、福祉に関する所定の教科目及び単位数を修めて卒業し、介護福祉士国家試験に合格する。
なお、介護福祉士養成施設等が実施する「介護技術講習」を受講して終了認定を受けた方は、実技試験が免除となります。
・養成施設ルート
高等学校又は中等教育学校卒業以上の者で、一定の養成施設を卒業する。
2015年年度、養成施設卒業生は国家試験の受験が免除されています。
・実務経験ルート
筆記試験前日までに3年以上の実務従業期間があり、介護福祉士国家試験に合格する。
なお「介護福祉士養成施設等が実施する『介護技術講習』を受講し終了認定を受けた方」と「平成24年度以降に実務者研修を受講し修了した方」は、実技試験が免除となります。
■2016年4月以降の変更点
そしてここからが介護福祉士を目指している方に注意していただきたいポイントとなるのですが、2016年4月以降は介護福祉士の資格取得方法が以下のように変更されます。
※養成施設卒業後の国家試験の受験が義務化される
それまで国家試験が免除されていた養成施設卒業生も、2017年度の卒業生からは国家試験を受験して合格しなければならなくなります。
受験が完全義務化されるのは2022年度の卒業生からで、2017年~2021年度の間の卒業生については国家試験の受験は任意となるのですが、その場合は介護福祉士を名乗れるのは卒業後の5年間までです。
その5年の間に国家試験に合格するか、連続して介護の実務に従事すれば6年目以降も介護福祉士の資格を保持し続けることができます。
※「実務者研修」の修了が必須になる
それまで「実務経験3年以上」のみとなっていた実務経験ルートでの国家試験の受験資格ですが、それに加えて「養成施設等における実務者研修」を修了しなければならなくなります。
実務者研修の研修時間については、無資格者は450時間、介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)取得者は320時間、介護職員基礎研修取得者は50時間となります。
実務者研修は最短通学7日間でも受講可能
実務者研修の研修時間については、無資格者は450時間、介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)取得者は320時間、介護職員基礎研修取得者は50時間となります。この時間数だけ聞くと、とても働きながら両立できるイメージが湧かないですよね。
けれども、短期スクールの中では、通信と通学を組み合わせたカリキュラムで、通学日数を少なくしている学校も多くあります。
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