サービス提供責任者は大変?辞めたくなる要因と辞めたいときに考えること
サービス提供責任者は、訪問介護事業所で訪問介護員の指導や管理を行っている職種です。その名称は知っているけれども、その業務内容は意外と知られていないかもしれません。
事業所では介護士と利用者さんとの調整や、スタッフの勤怠管理などを行っており、仕事は大変と言われています。そのためせっかくサービス提供責任者になったのに、辞めたいと考える人も多いようです。一体どのようなことが原因になっているのでしょうか。
また、サービス提供責任者を辞めたいと思ったときの解決策や、選択肢についてもご紹介します。介護士からキャリアアップを目指して、サービス提供責任者を目指す方もぜひご覧ください。
◇目次
・サービス提供責任者を辞めるよくある原因
サービス提供責任者はやりがいのある仕事ですが、辞めたいと考えてしまうのはどうしてなのでしょうか。
–業務量が多く、休日も対応に追われることも
サービス提供責任者は、事業所の配置人数が少ない職種です。そのため、事業所に1人しかいないこともあり、休日も連絡を受け対応を求められることがあります。
業務中も訪問に出ている間に連絡がきたり、休憩中に対応をもとめられたり、常に忙しい傾向があります。休みの日も電話が気になり、ゆっくり休めないことも多く、辞めたいと考える人は少なくありません。
–人間関係で悩まされる
サービス提供責任者は、管理や指導のためあらゆる職種と関わる仕事です。そういった立場上、関係性が悪くなることもあります。ケアマネや介護士、利用者さんなどさまざまな立場の人たちの間でパイプ役となるため、板挟みになることもあるでしょう。
上記以外にも、利用者さんの主治医や、福祉用具事業者、住宅改修担当者など、専門的な立場の人との関わりも多くあります。それぞれがプライドをもって働いているため、人間関係のトラブルが起こりやすく、つらく辞めたいと感じることが多いようです。利用者さんや家族から無茶な要望をされて、頭を悩まされることも少なくありません。
–孤立しやすい
サービス提供責任者は利用者さんやそのご家族、ケアマネや施設管理者、ヘルパーなど多くの関係者と関わりをもっています。しかし、サービス提供責任者の仕事内容を把握している人は少なく、業務内容が膨大なのにそれを理解してもらえないと感じることがあります。
各訪問介護事業所に配置される人数が少ないことから、相談する人がいなく孤立することもあるようです。そういったことから、不安やストレスを抱えやすくなり、辞めたいと考える人もいます。
・サービス提供責任者を辞めたいと思ったときに考えること
サービス提供責任者を辞めたいと思ったときは、メリットになっていることを考えてみましょう。ここでは、どのようなことを考えたらよいかご紹介します。
–やりがいになっていることを考える
サービス提供責任者は業務内容が幅広く、仕事に追われる日々でつらいことが多くあります。しかし、利用者さんやそのご家族から直接悩みを聞き、どのような解決策があるか一緒に考えることで、結果も実感しやすい仕事です。
そのため、利用者さんやそのご家族から、結果に応じて感謝の気持ちを伝えられる機会が多い仕事と言えるでしょう。直接感謝の言葉をかけてもらえることで、モチベーションのアップにもつながります。悩みが多くて辞めたいと感じることがあっても、その分解決したときの達成感も大きく、やりがいの感じる仕事だということを今一度考えてみましょう。
–スキルアップができる
サービス提供責任者は業務が多く、非常に幅広い分野を請け負っています。休みなく働かなくてはならないことに辞めたいと感じることも多いですが、その分得ることのできる知識も多い仕事です。
現場監督としてマネジメントするための知識や、様々な立場の人たちとの調整役をするための幅広い知識など、多くのことを学ぶことができます。また、問題解決をするための決断・判断力や、コミュニケーション能力など、必要とされるスキルが多いため、長く続けることで自身を成長させることができるでしょう。
–長く安定して働くことができる
サービス提供責任者は日中のお仕事がメインで、基本的に夜勤が必要になることはありません。そのため、一般的な介護職員などに比べ、規則的な生活リズムの確保と、長く安定した働き方が可能です。日中がメインの仕事であり、就労環境が安定している仕事のメリットを改めて考えてみましょう。
・それでもサービス提供責任者を辞めたいと思ったときの選択肢
サービス提供責任者を辞めたいと思ったときに、前述のメリットを考えてみてもやはり気持ちが変わらない時は、どのような選択肢があるのでしょうか。
–働きやすい環境の職場に転職する
サービス提供責任者として働くことが嫌でなければ、働きやすい環境の職場に転職することを検討してみましょう。退職希望のサービス提供責任者がいる職場がみつかれば、経験者として優遇される可能性があります。
–介護の別業種に転職する
サービス提供責任者になれるのは、介護福祉士か実務者研修を修了した人です。サービス提供責任者の仕事自体を続けることが難しいと感じたのであれば、介護福祉士として働く選択肢などもあります。
–さらなるキャリアアップを図る
サービス提供責任者として働いたことで培った経験は、さらなるキャリアアップに役立てることができます。とくにケアマネージャーを目指す際には、サービス提供責任者の経験が非常に役に立ちます。今までの経験を生かして、ケアマネージャーなどの資格を取得してみましょう。
・まとめ
ここでは、サービス提供責任者が辞めたいと考える原因や、辞めたいと思った時に考えることをご紹介しました。サービス提供責任者の仕事はつらいと感じることも多くありますが、高齢化社会が進む近年、非常に必要とされる存在です。ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。
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