社会福祉士になるには?受験資格や高卒や社会人からのなり方をご紹介!

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前回のコラムでスポットを当てた社会福祉士。様々な理由により、厳しい環境に置かれている人たちをサポートする福祉分野のスペシャリストですが、その仕事内容に興味を惹かれた方もいるのでは?そんな方のために、今回は社会福祉士になるための道をご紹介しましょう。資格取得までのルートは、学歴や相談支援業務の実務経験などにより異なります。福祉の仕事に興味があるあなた、あるいはこれから福祉分野で仕事がしてみたいと思っているあなた、やりがいが大きく、将来性も豊かな社会福祉士への道を目指せしてみませんか?

福祉2.10文中

 

【目次】

社会福祉士のおさらい

社会福祉士への道

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社会福祉士のおさらい

 

社会福祉士の資格取得への道をご紹介する前に、ここでは前回のコラムでもご紹介した社会福祉士の仕事について少しおさらいしてみましょう。

社会福祉士は、社会福祉援助に関する専門的な知識と技術を持ち、心身や環境上の理由から日常生活を送るのに支障のある人たちの相談に乗り、助言や支援を行う専門家として、1987年に制度化されたスペシャリストです。社会福祉士になるためには国家資格が必要で、介護福祉士、精神保健福祉士と並ぶ三大福祉国家資格の一つと言われており、3つの中でも難関資格と位置付けられています。

 

社会福祉士が支援する対象は、寝たきりの高齢者や身体障がい者、入院・通院している患者様や失業・災害などにより日常生活を送ることに支障をきたしている人はもちろんのこと、不登校児童や子育てに悩む親など、児童から高齢者まで幅広く、そのため活躍の場も広がっています。具体的には、公務員として都道府県や市町村の福祉窓口に勤務する他、社会福祉施設や医療機関、高齢者施設に加え、近年では不登校やいじめ、虐待などに悩む子どもたちやその親へのサポートニーズも高まっていることから、教育機関や教育の現場で活躍している社会福祉士も少なくありません。携わる業務の内容は、勤務する場所によって多少異なりますが、対象者の管理業務も担うため、福祉サービスを提供する施設や設備、福祉に感する法律対応を任されることもあります。

 

福祉サービスのスペシャリストとしての顔を持つだけに、福祉に関する専門知識や、行政に関連する法律の知識も必要で、社会的な貢献度も高いことから、誰かの役に立ちたい、地域のために活躍したいなど、社会貢献したいと思う人に向いている仕事です。

 

 

社会福祉士への道

 

社会福祉士を目指すルートは、学歴や実務経験など様々な条件によって異なりますが、いずれのケースも大前提となるのは1年に1回実施される国家試験に合格しなければならないということです。社会福祉士は三大福祉国家資格の中でも最難関と言われるだけに、誰でも受けられるわけではなく、受験資格も定められています。

 

受験資格は、福祉大学・短期大学を卒業した場合、福祉大学以外の大学・短期大学を卒業した場合、高校・中学卒業後に目指す場合、そして福祉の現場、あるいは福祉事務所での実務経験がある場合など、学歴や相談支援業務に従事した実務経験によっても異なります。もちろん、社会人として働きながら、あるいは子育て中の主婦の方でも、取得を目指すことは可能です。社会福祉士国家資格の合格を目指す最短ルートは、福祉系の4年制大学で指定科目を履修しているケース。卒業と同時に受験資格が与えられるため、即国家試験を受けられますが、福祉系の短期大学の場合は、指定科目を履修していても、指定施設で2年または3年以上の相談業務に従事しなければならないため、受験資格を得るのに最短でも2年はかかってしまいます。

 

また、一般大学・短期大学卒業の場合は、一般養成施設(福祉系の専門学校)で指定のカリキュラムを学び、卒業することが必須となるため、受験資格を得るまでには1~3年程度かかります。さらに、中卒・高卒の場合は、大学卒業資格を取得後、養成校で指定のカリキュラムを履修し、卒業することが条件となります。また、精神保健福祉士資格を取得している場合は、受験科目が一部免になるほか、精神保健福祉士と社会福祉士をダブルで受験することもできるため、一気に2つの資格を取得するも可能です。

2つの資格を持っているとさらに仕事の幅も広がるため、同時に取得を目指す意欲的な人も少なくありません。働きながら社会福祉士の資格取得を目指す場合は、福祉系のカリキュラムが履修できる大学の3年生に編入し、卒業するか、一般の養成施設などで1年以上学び、目指すという方法もあります。働きながら学ぶのは大変・・・

と思う方もいらっしゃるでしょう。でも大丈夫。いずれも通信制などで学ぶことができますから、仕事や子育てと両立しながら、自分のペースで受験資格の取得を目指すことができます。

社会福祉士を目指す道は様々あるので、ここでは学歴や実務経験の違いによる資格取得へのルートと最短での取得期間をまとめてみました。

 

<社会福祉士国家試験・受験資格一覧>

  • 福祉系の4年制大学卒業している場合・・・指定科目を履修している場合は、即受験可能。
  • 福祉系の4年制大学卒業で、基礎科目を履修している場合・・・最短9ヶ月。短期養成施設などで必要科目を履修すれば、受験資格が得られる。
  • 福祉系の3年制短期大学卒業で、指定の科目を履修している場合・・・相談支援実務1年以上必要が必須となるため、最短で1年。
  • 福祉系の3年制短期大学卒業で、基礎科目を履修している場合・・・短期養成施設などで必要科目を履修後、相談支援の実務経験1年が必要となるため、最短で1年9ヶ月。
  • 福祉系の2年制短期大学卒業で、指定科目を履修している場合・・・相談支援の実務経験2年が必須となっているため、最短で2年。
  • 福祉系の2年制短期大学卒業で、基礎科目を履修している場合・・・短期養成施設などで必要カリキュラムを履修し、さらに相談援助の実務経験2年が必要となるため、最短で2年9ヶ月。
  • 一般の4年制大学卒業の場合・・・最短で1年。1年以上一般養成施設などで学び、必要カリキュラムを履修すれば受験資格が得られる。
  • 一般の3年制短期大学卒業の場合・・・1年以上一般養成施設などで学び、必要カリキュラムを履修後、相談援助の実務を1年経験すれば受験資格が得られる。最短で2年。
  • 一般の2年制短期大学卒業の場合・・・1年以上一般養成施設などで必要カリキュラムを履修。その後、相談支援実務2年が必須となるため、最短で3年。
  • 高校卒業後に目指す場合・・・最短で4年。大学卒業資格を取得後、社会福祉士養成校などでの指定科目の履修が必要。
  • 中学卒業後に目指す場合・・・通信制高校などで高校卒業の資格を取得し、さらに大学卒業資格を得て、社会福祉士養成校などで指定科目の履修が必要となるため、最短で7年。

 

<実務経験ありの場合>

  • 実務経験が4年以上ある場合・・・・最短9ヶ月。短期養成施設などで必要カリキュラムを履修すれば、受験資格が得られる。

(※この場合、実務経験は児童福祉士司・身体障がい者福祉司・審査指導員・知的障がい者福祉司・老人福祉指導主事に限られる)

  • 相談援助の実務経験が4年以上ある場合・・・最短で1年。一般養成施設などで必要カリキュラムを履修すれば、受験資格が得られる。
  • 相談援助の実務経験が2年以上4年未満の場合・・・最短で2年。福祉系短大学などで2年間学び、指定科目を履修すれば受験資格が得られる。
  • 相談援助の実務経験が1年以上2年未満の場合・・・最短で3年。3年制の福祉系短大などで指定科目を履修すれば受験資格が得られる。
  • 相談援助の実務経験が1年未満の場合・・・最短で4年。4年制の福祉系大学で指定科目を履修すれば受験資格が得られる。

 

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※公益財団法人社会福祉振興・試験センターより引用

 

 

 

受験資格を得られたら、いよいよ国家試験に挑戦です。過去の問題集やテキストを基に独自で学び進めていく方法もありますが、合格率30%と難易度の高い資格だけに一発合格を目指すなら、試験対策講座などのあるスクールで学ぶのが近道と言えるでしょう。

難関の国家資格に合格しても、すぐに社会福祉士として仕事に携われるわけではありません。国家資格取得後、社会福祉士としての登録申請が必要です。手続きには1ヶ月程度かかりますから、資格取得後すぐに仕事に就きたいという方は、早めに申請手続きをすませるようにしましょう。

社会福祉士は、社会貢献度の高い仕事なので、社会や人の役に立ちたいという人、コミュニケーションを通して信頼関係を築いていける人に向いている仕事です。また、社会の変化や支援対象者の状況に合わせた対応が求められるだけに、社会福祉士になっても常に学ぶ意欲を持ち続けることができる人でなければ勤まりません。

 

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