ケアマネージャーになるには?受験資格や取得までのステップをご紹介
介護職に就いている人の多くが「いつかは取りたい!」と取得を目指すケアマネジャー資格。ケアマネジャーは介護保険制度がスタートした2000年に誕生した介護保険のスペシャリストで、日本が直面している高齢化社会を支える“大黒柱”的な存在と言われています。2018年より受験資格が改正され、ますます取得への道が難しくなったと言われています。取得が難しいだけに、ケアマネジャー資格に対する社会的評価は非常に高くなっております。資格を取得すれば活躍の場が広がるのはもちろん、キャリアアップや収入アップに繋がるためメリットも多数ございます!
今回はそんなニーズの高いケアマネジャーの、受験資格やケアマネジャーになるまでのルートについてご紹介いたします。
【目次】
■ケアマネジャーとは?
ケアマネジャー、通称ケアマネの正式名称は“介護支援専門員”。高齢者や障がいを持つ方などが自立した日常生活を送るために必要な介護サービスを受けられるようサポートするのが主な仕事です。具体的には、介護支援を必要とする方の希望や心身の状況に合わせて介護プランを作成します。その他にも、サービスを提供する介護施設や事業所と連絡調整、介護サービス実施後はサービス内容が適切かどうかを検証するモニタリングなども行います。さらに、介護サービスを利用している方はもちろん、そのご家族の相談に応じるのも大事な仕事です。
ケアマネジャーの活躍の場は、居宅介護支援事業所や老人ホームなどの施設を始め、地域包括支援センターや福祉関係の用具をレンタルする民間企業など数多くございます。また、介護分野の知識や技術に万能なケアマネジャーは、現場で介護スタッフとしての業務を兼任するケースも少なくありません。
■ケアマネジャー試験の試験内容とは?
ケアマネージャー試験は基本的にマークシート式の試験となっており、120分の試験時間で以下の科目が出題されます。
- 介護支援分野:25問
- 保健医療福祉サービス分野:「保健医療サービスの知識等」から20問、「福祉サービスの知識等」から15問
(計60問)
合格基準として「正答率70%」が設定されていますが、試験年度の難易度に合わせて毎年補正されていますが、まずは確実に70店が取れるように学習をを進めると良いでしょう。
■ケアマネジャーの受験資格について
ここでは冒頭でも触れている、2018年に行われた受験資格の改正についてご説明いたします。
ケアマネジャーの質や専門性を高める取り組みとして、これまでの受験資格より厳しくなっております。
それでは従来と改正後の違いを見てみましょう。
<従来までの受験資格>
※以下4つのうちいずれかを満たす必要があります
①国家資格に基づく業務経験5年以上
下記該当資格を持っている方が対象です。
※該当資格:医師,歯科医師,薬剤師,保健師,助産師,看護師,准看護師,理学療法士,作業療法士,社会福祉士,介護福祉士,視能訓練士,
義肢装具士,歯科衛生士,言語聴覚士,あん摩マッサージ指圧師,はり師,きゅう師,柔道整復師,栄養士,管理栄養士,精神保健福祉士
②相談援助業務5年以上
施設の相談・援助業務に従事している方が対象です。
③介護資格+介護業務に5~10年従事
初任者研修・実務者研修・社会福祉主事任用資格などの資格を持っていれば、相談員業務をしていなくても介護業務経験とカウントされます
④介護業務経験10年以上
上記資格を持っていなくても、介護業務経験が10年あれば対象となります。
<2018年以降の受験資格>
※以下2つのうちいずれかを満たす必要があります
①国家資格に基づく業務経験5年以上 ←①は変更なし
下記該当資格を持っている方が対象です。
※該当資格:医師,歯科医師,薬剤師,保健師,助産師,看護師,准看護師,理学療法士,作業療法士,社会福祉士,介護福祉士,視能訓練士,
義肢装具士,歯科衛生士,言語聴覚士,あん摩マッサージ指圧師,はり師,きゅう師,柔道整復師,栄養士,管理栄養士,精神保健福祉士
②相談援助業務5年以上
・生活相談員
・支援相談員
・相談支援員専門員
・主任相談支援員
このように、従来では資格を持っていなくとも業務経験があれば受験資格とみなされていました。資格を目指すにも相談員の業務経験を重視するような形になっています。
この厳しい受験資格を前に「取得は無理・・・・」と思ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、諦めないでください。実務経験は、1日1時間、月に1回の勤務でも実務として認められます。ただし、職務内容は介護職に限られ、営業や事務といった職種は対象外となるため、現場で介護業務にしっかり従事し、技術や知識を身につけて、試験にチャレンジしましょう。
■ケアマネジャーになるためのルート
受験資格をクリアしたら、いよいよ試験にチャレンジ。ケアマネジャーに必要な資格は民間資格です。
正答率70%以上が合格基準。ちなみに、平成30年度の合格率は10.1%とかなり難易度高めです。
受験申込からケアマネジャーになるまでのステップを見てみましょう!
<資格取得までのステップ>
①受験資格を満たしたら都道府県に受験の申し込みを行う。↓
②資格試験に挑戦(例年10月実施、12月結果発表)
③合格後、介護支援専門員実務研修を受講
④研修終了後、都道府県に登録を申請
⑤介護支援専門員証取得
↓ここまで終えると…
晴れてケアマネジャーとして仕事に携ることができます☆
介護支援専門員証には有効期限があり、5年ごとに更新が必要ですのでお気をつけください。
なお更新するためには事前に研修の受講が必要です。
ケアマネジャーにはどのような応募要件があるのか?
ケアマネージャー資格を取得しても、必ずケアマネとして働けるわけではありません。
求人を見ると、公開されている募集要件は「経験必須」となっている求人も多く、資格さえ取ればどこでもケアマネとして働けるというわけではありません。
ケアマネ資格を取得した方の多くが現在の職場でそのままケアマネージャーとして働くことが多く、そのため外部に出す求人が決して多くないことが要因の一つです。
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まとめ
取得への道がなかなか厳しいケアマネジャー資格。でも、取得すれば高齢化社会を支えるキーパーソンとして、また介護職のステップアップとして大いに活かせる資格です。介護の仕事を目指している方、また今介護の仕事でさらに給与アップややりがいアップを目指す方は、ぜひ取得を目指してみませんか?
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