介護施設の種類と特徴 『グループホームってどんな施設?』

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介護施設の種類や特徴をご紹介するシリーズの最終回は、グループホームです。他の介護施設とはどんなところが違うのか、どんな方が入居されているのか、施設の特徴や施設で働くメリット・デメリットについてご紹介します。

 

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【目次】

グループホームってどんな施設なの?

認知症について知ろう!

『生活保護』についても知っておこう!

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★グループホームってどんな施設なの?

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グループホームは、認知症の高齢者の方が入居する施設です。最大9名が1ユニットと少人数で、入居している方とスタッフがアットホームな雰囲気で過ごせるのがこの施設の最大の特徴です。施設では、認知症の症状の緩和や進行が緩やかになるよう、入居している方と介護スタッフが一緒に食事の準備や買い物、洗濯、掃除などの家事を行いながら共同生活を送ります。施設によってその特徴や入居対象者は異なり、身体的に自立している方が多いところや、介護・医療的なサポートが手厚いところ、看取りまで行うところなど、様々です。

 

仕事内容

施設に入居している方が必要とする日常生活のサポート(食事、入浴、排泄)などに加え、入居している方と一緒に行う家事業務も大事な仕事です。入居している方にとって施設は“生活の場”。一緒に食事の準備をしたり、調理をしたり、施設内の環境を整えるなど、一人ひとりの症状や個性に配慮しながら、それぞれできる範囲での家事業務を一緒に行ないます。

メリット・デメリット

家庭的な雰囲気の中で入居されている方一人ひとりとしっかり向き合えるのがこの施設の最大のメリットです。他の施設と比較すると、介護業務での体力的な負担が少ないのも特徴の一つ。さらに、ケアマネジャーや介護福祉士、看護師など施設には様々なプロがいることから、介護に関する幅広い知識が得られます。ただし、入居されている方が全員認知症なので、認知症に関する専門的な知識が必要なことに加え、施設では入居している方と一緒に家事業務を行うので、ある程度の家事能力も求められます。

こんな人におすすめ

認知症のケアをじっくり学びたいと言う方におすすめの施設です。また、他の施設と異なり、日々のスケジュールが決まっているわけではないので、仕事内容の自由度が高く、マニュアル通りに仕事をするのが苦手という方にぴったりの施設です。

 

 

★認知症について知ろう!

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グループホームに入居している方は認知症の方ばかりなので、グループホームで働きたい!という方に欠かせないのが認知症の知識です。ひと口に認知症といっても、その症状は様々。さらに、治療が可能な認知症があるのをご存知ですか。ここでは、根本的に治療が困難な3大認知症と、治療が可能な認知症について簡単にご説明しましょう。

 

治療が困難な認知症と、治療が可能な認知症

認知症は、様々な原因により脳の細胞が壊れ、記憶障がいや行動障がいが起こる病気です。ほとんどの認知症は治療が困難と言われていますが、予防により治療が可能な認知症もあります。

<治療が困難な認知症>

  • アルツハイマー型認知症・・・認知症の中で一番多く、比較的女性の発症が多いと言われています。記憶障がいや判断力の低下といった認知症特有の症状が緩やかに進行するのが特徴です。
  • レビー小体型認知症・・・アルツハイマー型認知症に次いで多いと言われている認知症で、男性に多く発症するのが特徴です。初期の段階では、幻覚や幻聴が見られ、転びやすいなどの症状が現れ、認知症が徐々に進行していきます。
  • 前頭側頭型認知症・・・65歳未満の方が発症するケースが多く、人格を司る前頭葉と言語を司る側頭葉の萎縮が原因で起きる認知症です。同じ行動を繰り返したり、人格が変化し自分勝手な行動が多くなったり、言葉の理解ができなくなるのがこの認知症の特徴です。

<予防や治療が可能な認知症>

  • 脳血管性認知症・・・脳の血管の病気(脳梗塞や脳出血、くも膜下出血など)が原因となる認知症。歩行障がいや言語障がいと言った症状が現れます。脳卒中を繰り返すことが悪化の原因となるため、脳卒中の再発を予防することで、認知症の発症を抑えることができます。

 

★『生活保護』についても知っておこう!

生活保護は、日常生活を円滑に送るために経済的な援助を必要とされる方のための制度です。今や、生活保護の受給者の約4割が高齢者と言われており、グループホームはもちろん、介護施設への入居を希望される方、また入居している方の中にも、生活保護を受けている方もいらっしゃいます。生活保護を受給されている方でもグループホームをはじめ介護施設に入居することは可能です。ただしグループホームの場合は、どこの施設でも入居が受け入れてもらえるわけではありません。生活保護の受給者の受け入れが可能なのは、生活保護法により指定を受けた「生活保護法指定居宅介護事業者」の標識が掲示されている施設に限られます。生活保護を受けられている方については入居の際に様々な手続きが必要となります。グループホームで働きたいと思われている方は、認知症の知識と合わせて、生活保護に関する知識も身につけておきましょう。

 

超高齢者社会を迎えた今、介護の知識や技術、さらには認知症や生活保護に関する知識は、持っていて損はありません。仕事のためだけでなく、自分のために、あるいは家族のために、専門的な知識を学び、介護の仕事にチャレンジしてみませんか?

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