介護職の資格の種類と職業!未経験から目指すには!?
現在ニーズの高い介護職ですが、介護職員にもいろいろな資格があることをご存知でしょうか。介護職として働くうえで、国家資格から民間団体が設けたものまで、さまざまな資格があります。ここでは、介護職の資格についてご紹介しますので、転職や就職で介護職を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
◇目次
・介護職員とは
介護職員とは、高齢者や障がい者の方々が利用する介護施設などの事業所で働く職員のことです。活躍する場所として、老人ホームや訪問介護事業所、デイサービスなどがあります。また、医療機関でも需要がある職種です。
主に、身体的な介護や生活支援、利用者さんが自立できるようサポートをし、その家族をサポートするためにさまざまなアプローチを行います。介護業界で働く介護職員にも、さまざまな職種があります。
介護職員として働く場合、資格がなくても可能なケースもありますが、資格を取得することで需要が高まりますし、待遇や給与の面でメリットがあります。資格を取得することでより専門的な働き方ができるため、キャリアアップやスキルアップを考えている人にもおすすめです。
・介護職の主要な資格
介護職員として働くためには、どのような資格があるのでしょうか。介護職に興味はあるけれども、全くの未経験という方は介護職員初任者研修を取得するといいでしょう。受講資格が必要ない介護職員初任者研修は、誰でも資格取得が可能です。
また、介護福祉士は実務経験が必要になりますが、国家資格ですから、日本国内で活躍することができます。さらに介護福祉士として実務経験を積むことで、介護支援専門員の資格を取得することができ、給与アップも可能です。
介護職は経験を重ねることでさらなる資格取得が可能になりますし、より専門的な仕事ができるようになりますから、大きなやりがいにつながることでしょう。
介護職員初任者研修は、介護職員として施設などで働く際に最も基本となる資格です。取得することで、身体的な介護に携わることができます。介護や福祉の仕事をしたいけれども未経験の方や、資格未取得の方は最初に取得しましょう。介護職員初任者研修では基本となる知識や技術を修得することができます。受講時間は約130時間で、最短1ヶ月で取得できるため、仕事をしながら学ぶことも可能です。
介護職員初任者研修は、講座を開講しているスクールで介護の基礎と介護技術を学び、介護職員初任者研修試験に合格することで取得できます。教育訓練給付金を受けることができる講座もあるため、費用面でも受講しやすい資格です。
介護福祉実務者研修は、介護職員初任者研修同様、受験資格はないため誰でも資格取得が可能です。受講時間は約450時間で、19科目を学びます。
介護職員初任者研修に比べて上位資格となり、さらに専門的で幅広い分野を学ぶことができます。生活支援における技術や認知症ケア、医療的なケアとしてたん吸引などのスキルを身に付けることができます。資格を取得することで、給与アップが可能で、月収では3万ほどアップできます。
また、国家資格である介護福祉士を目指す場合は必須の資格となるため、キャリアアップを目指す方はぜひ取得しておきましょう。サービス提供責任者として働くためにも必要となる資格ですから、取得することで活躍の場も広がります。
ケアマネージャーは、介護保険を受ける場合に必要なケアプランの作成業務や、施設に入所している利用者さんの介護計画を立てることが主な仕事となります。
ケアマネージャーは、介護支援専門員実務研修受講試験に合格し、実務研修を修了させ、各都道府県に登録することで働くことができます。介護保険制度に伴い、公的な資格として認められています。
ケアマネージャーになるためには、社会福祉士や介護福祉士の資格を取得していて、さらにその資格に基づく業務経験が5年以上あることが条件となります。また、介護施設で生活相談員や支援相談員の相談援助業務を5年以上経験することでも受験が可能です。
介護事務は、介護施設で事務職として働くための資格です。介護保険に関する知識や、経理業務に関する知識、介護報酬請求業務に関する知識などを学びます。介護保険制度は3年ごとに法律が改正されるため、定期的な知識のアップデートが必要なのです。
介護事務の資格は民間資格で、講座を開講しているスクールで規定のカリキュラムを修了させることで取得できます。介護職員として働く場合も、介護保険に関する知識があると利用者さんやその家族から質問された時に、正確な情報を提供することができます。
介護保険の知識を身に付けることによって、ケアマネージャーやサービス提供責任者などキャリアアップを検討している方にもメリットがあります。受講期間も短く、未経験の方や初心者の方でも取得が可能です。
サービス提供責任者は資格の名称ではありません。サービス提供責任者として働くためには、介護福祉実務者研修か介護福祉士の資格を取得する必要があります。介護福祉実務者研修は受験資格が不要で、無試験で資格取得が可能ですから、キャリアアップを目指す方にもおすすめです。
サービス提供責任者は管理業務がメインです。利用者さんやその家族からの相談業務やサービス内容の作成、担当ヘルパーの管理などを行います。そのため給与も比較的高い相場となっています。
レクリエーション介護士は2014年よりできた新しい資格です。高齢者の方とのコミュニケーション能力を身に付けるため、レクリエーションの知識や実行するためのスキルを学びます。
レクリエーション介護士には2級と1級があります。レクリエーション2級資格は、認定講座を受講し修了試験に合格することで取得が可能です。1級資格を取得するためには、2級資格取得が必須となります。
レクリエーション介護士は、施設を利用している高齢者の方の喜びや生きがいを感じてもらうために活躍できる資格です。需要が高く、介護業界でも注目されている資格です。
介護予防運動指導員は、東京都健康長寿医療センター研究所で認定された資格を取得することで働くことができます。老人ホームやデイサービスなどの介護福祉施設だけでなく、スポーツクラブや介護用品レンタル会社など幅広い勤務先があります。
介護予防運動指導員は、高齢者の方が自立した生活を送れるよう、介護予防プログラムを立案し実施します。介護予防プログラムによる効果を評価し、医療や福祉、保健分野の専門職との連携も求められます。
介護予防サービスは、介護保険制度の改定後に給付対象となったため、介護予防運動指導員はニーズの高い職種となっています。
福祉用具専門相談員は、福祉用具を必要とする高齢者の方や障がい者の方が、公的な介護保険を利用して福祉用具を購入する際にアドバイスをする専門職です。そのため、病状や障がいの状態をしっかりと見極めるスキルが求められます。
福祉用具専門相談員になるためには、厚生労働大臣が指定した講習会を受講する必要があります。講習は6~8日間で受講が可能です。
受講するために必要な資格はありませんが、介護福祉士や社会福祉士、保健師、看護師、理学療法士、作業療法士、義肢装具士の資格をもち福祉用具に関する資格がある場合は、指定の講習を修了しなくても仕事をすることができます。
介護職のなかで唯一国家資格なのが介護福祉士です。介護福祉士になるためには、福祉系高校や、介護福祉養成学校を修了するか、実務経験を3年以上積み、受験資格を満たし国家試験を受験する必要があります。
介護福祉士の資格を取得することで、介護を必要とする高齢者や障がい者の方の身体的な介護や、生活援助、相談業務が可能になります。介護福祉士は国家資格ですから、一度取得することで更新することなく全国で通用する資格になります。
介護職のなかでは難易度の高い資格になりますが、就職や転職に役立ちますし、給与アップも見込まれます。また、キャリアアップの際にも必要とされることがあるため、資格取得のメリットは大きいでしょう。
介護福祉士国家試験公式サイト
http://www.sssc.or.jp/kaigo/shikaku/jmk.html
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・まとめ
少子高齢化で需要が高まる介護職について、主要な資格をご紹介しました。受験資格が不要な資格や、講習を受講するだけで無試験で資格が得られるものもあります。就職や転職で介護職に関心のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
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