幼稚園教諭の給料・年収は?保育士との違いもご紹介!
小学校入学前の子供を教育する幼稚園教諭は、資格の取得が必要なやりがいのある仕事です。ここでは、幼稚園教諭を目指す人のために給料や年収、保育士との違いについて紹介します。子供と接する仕事に就きたい人はぜひ参考にしてみてください。
◇目次
・幼稚園教諭ってどんな仕事?
・幼稚園教諭の月給・年収の平均について
・保育士との違いは?
幼稚園教諭ってどんな仕事?
幼稚園教諭の仕事は、子供の年齢相応の情操教育や社会生活を教えることが基本となります。ほかにも行事の準備や掃除、教育カリキュラム作成も仕事内容です。さらに保護者とのコミュニケーションも行います。
幼稚園教諭免許には3種類あり、免許取得までに所定の課程を修了した学位によって専修・1種・2種に分かれます。専修は大学院卒業(修士)、1種は4年生大学卒業(学士)、2種は短期大学や専門学校卒業(短期大学士・専門士)で取得が可能です。またどの免許でも基本的な仕事内容は、いずれも共通しています。
幼稚園教諭の月給・年収の平均について
ここでは、幼稚園教諭の月収や年収の平均を紹介します。
平均月収
平成29年の厚生労働省の調べでは、平均月収は男性27万3000円、女性22万9000円となっています。ただし、月収は経験年数によって異なり、初任給で19万2000円、経験年数15年で27万7000円くらいが平均です。
平均年収
上記と同様に平成29年の厚生労働省調べでは、男性が402万5000円、女性は337万7000円となっています。また、年齢別の平均データも出ており、20歳~24歳で282万6000円となっており、最も高くなる年代は65~69歳で547万円です。
公立や私立、規模の違いによる収入の差
幼稚園教諭の月収・年収は、勤める幼稚園が公立か私立かによって違いが出てきます。公立幼稚園の場合は地方公務員となるため、収入が高めになる傾向です。また国立幼稚園に勤めると国家公務員となることから、手当等の待遇も充実しやすくなります。いずれも、勤続年数で昇給が約束されており、長く勤めれば収入も上がりやすい傾向です。
私立幼稚園では、園ごとに待遇の差が出やすく、収入も平均の金額と異なる場合があります。さらに私立幼稚園では正社員や契約社員、アルバイトなど雇用形態もさまざまなことが特徴です。
免許の種類によって収入に違いが出る
幼稚園教諭免許の種類によって収入に違いが出る場合があります。一般的には大学院まで専門的な知識を身に着けて専修免許を取得した人であれば、高待遇で迎えられるケースが多いです。ただし、仕事の内容に大きな違いはないため、専修免許を持っていれば就職に有利というわけではありません。
保育士との違いは?
子供と関わる職業には、幼稚園教諭のほかに保育士もあります。この2つの違いとは何でしょうか。
–管轄の違い
幼稚園は、学校教育法に基づき文部科学省が制定する学校の一種です。そのため、幼稚園教諭も文部科学省の管轄となります。一方、保育園は児童福祉法のもと、福祉の観点から子供の保育を行う機関なので、保育士は厚生労働省が管轄します。
–給与や年収の違い
幼稚園教諭と保育士の給与・年収の平均を見ると、わずかに幼稚園教諭が高い程度で大きな違いはありません。ただし、保育園も公立と私立があり、私立の保育士の待遇にも差があります。そのため、幼稚園教諭と保育士の給与や年収は、一概に差を語ることが難しいのです。
–勤務時間の違い
幼稚園では、一般的に朝から昼過ぎまで開園しているところがほとんどで、開園時間の平均は4~5時間くらいといわれています。そのため、幼稚園教諭の勤務時間も比較的短く安定しているといえるでしょう。一方、保育園では朝から夜まで10時間近く開園していることが多いため、保育士の勤務時間は長くなりがちです。
–教育か生活か
幼稚園は、未就学児に対して教育の場としての指導を行う役割があります。一方、保育園は乳幼児の生活をサポートする側面が強い傾向です。こうした役割の違いにより、仕事の取り組み方にも差が出る場面もあります。
・幼稚園教諭と保育士どちらも資格を取得すると有利
近年では、同じく子供を預かる施設である幼稚園と保育園が分離していることを非効率とし、一元化を進める動きがあります。そのため、今後は幼稚園と保育園の機能を合わせ持つ認定こども園が増える予定です。認定こども園では、幼稚園教諭と保育士のいずれの資格も持っている人材が求められます。したがって、幼稚園教諭と保育士の資格を両方取っておけば、就職にも有利になるでしょう。
平成27年以降、保育士としての実務経験を一定以上満たしていれば、大学指定の単位取得により幼稚園教諭の資格を得られるようになりました。また、幼稚園教諭が保育士の資格を取る場合も、一定の実務経験を満たしていれば大学指定の単位取得、もしくは保育士試験の一部科目免除で資格を取ることが可能です。
小学校教育を前にした子供たちに適切な教育を行う幼稚園教諭は、子供好きなら憧れる職業の1つです。実際に勤めてみると時間の余裕が比較的できやすく、ゆとりをもって仕事に臨めるでしょう。転職サイトなどで就職先を探す場合は、園ごとに待遇や募集人数に違いがあるため、よく確認したうえで申し込みましょう。
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