ホームヘルパー（訪問介護員）になるには？受験資格や社会人からのなり方、勉強方法をご紹介(後編)

2020年4月28日更新　広報室

ホームヘルパーのキャリアパスはどうなっているの？

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超高齢化社会を迎えた今、介護業界は成長産業として注目されているだけに、介護職にもキャリアアップの道は用意されています。もちろん、ホームヘルパーも経験を積み、さらにレベルアップした資格を取得することで、キャリアパスすることができます。

ここでは、資格のキャリアパスと、職種のキャリアパスについて、それぞれご紹介しましょう。

◇目次

◆資格のキャリアパス

『介護職員初任者研修』よりレベルアップしたのが、『ホームヘルパー１級』の資格に相当する『介護職員実務者研修』です。より質の高い介護サービスを提供するための知識やスキルを身につけていることを証明する資格で、国家資格である『介護福祉士』資格取得への足がかりとなるものです。『介護職員実務者研修』は、『介護職員初任者研修』を修了していなくても受講は可能ですが、『介護職員初任者研修』の資格を持っていると、共通する科目の受講が免除されるため、受講期間が短縮になることから、無資格者よりもスムーズに資格取得が可能になります。『介護職員実務者研修』は、2017年より国家資格でもある『介護福祉士』資格の受験資格として加えられているため、キャリアアップするためには、取得は必須。『介護福祉士』の資格を取得し、介護福祉士としての実務経験を５年以上（業務に従事した日数が900日以上）積めば、介護サービスが必要な人と、サービスを提供する事業所をつなぐ『ケアマネジャー』の受験資格が得られるため、さらなるステップアップが目指せます。

また、『介護福祉士』資格を取得すると、さらに上位資格となる『認定介護福祉士』資格の取得が目指せます。『認定介護福祉士』は、2015年に一般社団法人認定介護福祉士認証・認定機構が定めた民間資格で、介護福祉士の中でも介護と医療の連携や、地域包括ケアに対応できるスペシャリストとして、介護サービス利用者様がより質の高い介護が受けられるようマネジメントする業務に携わることができます。『認定介護福祉士』資格を取得するためには、認定介護福祉士養成研修（600時間）修了後、認定申請を行い、審査を通過すれば取得できます。

＜資格のキャリアパスの流れ＞

【介護福祉士取得まで】

・介護職員初任者研修修了

↓

・介護職員実務者研修修了

　３年以上の実務経験

↓

・介護福祉士資格取得

【介護福祉士取得後】

資格取得後、５年以上の実務経験

↓

・ケアマネジャー資格取得

もしくは

認定介護福祉士養成研修修了

↓

・認定介護福祉士資格取得

◆職種のキャリアパス

『介護職員初任者研修』修了後、さらにレベルアップした資格を取得することで、携われる業務内容の幅も広がります。

『介護職員初任者研修』修了後、３年以上（業務に540日以上従事）の実務経験を積むか、『介護職員実務者研修』を修了すると、ホームヘルパーの指導やスケジュール管理など、ホームヘルパーを取りまとめるサービス責任者（ヘルパーコーディネータと呼ばれることもあります）にステップアップできます。次に、『介護福祉士』の資格を取得すると、生活相談員として介護を必要とする方の相談援助や指導業務などを専門に行うスタッフとして活躍の幅が広がります。介護福祉士として実務経験を積むと、ケアマネジャーへの道が拓けます。『ケアマネジャー』の資格を取得すると、ケアマネジャーにしかできないケアプランの作成業務に携わることができます。また、介護の現場で経験を積むと、介護事業所の事業所長や施設での介護長、施設長へとステップアップできることに加え、実績と経験を活かして、自ら訪問介護の事業所を立ち上げることも可能。さらに、介護のキャリアを活かし、看護師や作業療法士、理学療法士への道を目指す人も少なくありません。

2025年には介護従事者が約38万人不足すると予測されているなど、介護従事者の人手不足は深刻化する一方。それだけに、ホームヘルパーは社会的にもニーズの高い仕事の代表と言えるでしょう。無資格でも始められる仕事ですが、介護の入門資格とも言われている『介護職員初任者研修』を修了していると、就職の際には大いに有利になるだけでなく、自信を持って業務に携わることができます。社会人でも、大学生でも高卒でも取得は可能。三幸福祉カレッジの『介護職員初任者研修』講座なら、最短で1ヶ月で取得できます。また、『介護職員初任者研修』と『介護職員実務者研修』のセット講座もあります。今、やりがいのある仕事を探しているという方は、この機会に資格取得にチャレンジしてみませんか？