介護福祉士の履歴書の書き方!書き方のポイントや項目別の書き方を解説

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介護保険制度が施行されて以来、介護サービスの利用者は増え、それに伴い介護の現場を支える人材のニーズは高まる一方。経験や資格がなくても介護の仕事に就くことはできるものの、現場で求められているのは、介護を必要とする身体や精神に障がいのある方の生活全般の支援や自立をサポートできる介護福祉士です。介護施設はもちろんのこと、訪問介護の事業所など、介護の世界でリーダーとしての活躍が期待されている介護福祉士は、資格を持っていると就職の際大いに有利と言われていますが、条件の良いところは採用基準が厳しかったり競争率が高いのが現状。資格や経験をアピールするには、まず書類審査を通らなければなりません。そこで重要になってくるのが履歴書。今回は、より条件のいいところに就職するための履歴書の書き方のポイントをご紹介します。

 

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【目次】

■介護福祉士の資格を履歴書に書くポイント

■介護福祉士の履歴書を書く時のポイント

■【項目別】介護福祉士の履歴書の書き方

■履歴書の提出マナー

■まとめ

 

 

介護福祉士の資格を履歴書に書くポイント

資格は正式名称

履歴書に免許や資格を書く際は、正式名称を記載します。介護福祉士資格を履歴書に書く場合は、「介護福祉士」と明記しましょう。また、介護福祉士以外の介護資格を取得している場合は、正式名称を調べてから記載しなくてはいけません。

実務者研修の正式名称は「介護福祉実務者研修」です。しかし、免許や資格には該当しないため「介護福祉士実務者研修課程修了」と記載するとよいでしょう。実務者研修は資格ではありませんが、介護業界では重要視されますから、スキルアピールとして記載することが望ましいです。

 

日付は登録日ではなく取得日で記入

免許・資格欄に日付を記載する場合は、登録日を記載するのではありません。資格を取得した日、合格日を記載しましょう。介護福祉士は、介護福祉士国家試験に合格すると合格証書と登録手続き関係の書類が送付されます。

 

介護福祉士として名乗ることができるのは、手続きを行い登録証が交付されてからになります。それまでは介護福祉士を名乗ることはできません。そのため、登録日ではなく合格証書や登録証に記載されている取得日を記載しましょう。

 

 

介護福祉士の履歴書を書く時のポイント

履歴書(横位置)

履歴書を書いたことがあるという人は多いと思いますが、果たしてあなたは書き方の基本やマナーを正しく理解していますか?自信がある!という方も、ここでおさらいしてみましょう。

 

ポイント①誤字・脱字に注意する

誤字や脱字は印象がよくありません。また、書き間違いは修正テープや修正液を使うのではなく、履歴書を新しく書き直しましょう。また、日付の西暦や和暦は統一し、略字は使用せずに記入します。間違いがないよう、提出前には確認も必要です。

 

ポイント手書きの場合は黒のボールペンを使用する

手書きで履歴書を作成する際は、黒のボールペンを使います。ボールペンは読みやすいように0.50.7ミリがおすすめです。下書きをする際は鉛筆やシャープペンシルを使用してもよいですが、清書は必ずボールペンを使用します。消せるボールペンは、摩擦や温度変化で消えてしまうこともあるため使用しないほうが良いでしょう。

 

ポイント履歴書はA4サイズがおすすめ

履歴書サイズはA4サイズとB5サイズがあります。サイズの指定がないときはどちらでもよいですが、介護福祉士を目指している場合はA4サイズがおすすめです。A4サイズのほうが、枠が大きいため記載内容を充実させることができます。

 

ポイント指定がない場合は手書きでもパソコン作成でも可

履歴書を作成する際に指定がなければ、パソコンでも手書きでも問題ありません。人柄を重要視する職場では、手書きの方が好印象を与えることもあります。どちらが適切か迷ったときは、応募する先の社風を考慮して判断しましょう。

 

ポイント作成し終わったらコピーを取っておく

履歴書を作成し終わったら、コピーをとっておきましょう。面接の際は、履歴書の内容をもとにして質問をされることがあります。面接で質問された内容にしっかりと答えることができるように、履歴書の内容を後から確認できるよう、コピーを手元に置いておくとよいでしょう。

 

 

【項目別】介護福祉士の履歴書の書き方

基本情報の書き方

①日付

履歴書の上部に日付を記載する欄があります。日付は、履歴書を作成した日を書いてはいけません。提出する日を書きましょう。郵送する際は、履歴書をポストに投函する日を記載します。また、日付を記載する際は、履歴書全体で和暦か西暦に統一するようにしましょう。

 

指名

履歴書に氏名を記入する際は、必ず戸籍にある通りに書きます。普段使っている漢字が戸籍と違うときは注意しましょう。読みやすくするために、苗字と名前の間には少しスペースをあけます。また「ふりがな」とあるときは平仮名で、「フリガナ」とあるときはカタカナで表記を合わせましょう。

 

生年月日

履歴書に生年月日を記載するときは、日付で使った表記に統一します。令和〇〇年と記載したときは元号で、20××と記載したときは西暦で統一しましょう。また、年齢は履歴書に記載した日付の時点での年齢を書きます。

 

性別

性別の欄は該当する方に丸をつけましょう。2021年に厚生労働省が更新した履歴書の様式例をもとにして、性別が任意記載の形式となっている履歴書もあります。

 

現住所・連絡先

履歴書の現住所を書く際は、都道府県や郵便番号まで省略せずに記入しましょう。転職活動中に引っ越しをする場合、応募する時点で引っ越し先が決まっているのであれば新しい住所を記入し、後ろに「〇月〇日に転居」と記載します。事情があって、現住所以外の場所から応募先と連絡先を取りたい場合のみ「連絡先」に記入しましょう。

 

電話番号

履歴書に電話番号を記載する際は、応募先から連絡がきたときに、すぐに対応できる電話番号を記載します。自宅電話番号のほかに、常に持ち歩いている携帯の番号も記載しておくとよいでしょう。

 

照明写真

履歴書に貼る写真の一般的なサイズは、「タテ40mm×ヨコ30mm」です。ただしスナップ写真の切り抜きはNGです。できるだけ3か月以内に撮影したものを使用します。準備ができないときは、少なくとも6か月以内に撮影したものを使用します。

 

証明写真は本人確認のためもありますが、書類段階での第一印象や本人の雰囲気を伝えるものです。服装は清潔感があるものにします。しわや汚れがないもので、色は派手すぎないもの、シャツのボタンは閉め、アクセサリーは目立ちすぎないようにしましょう。

 

また、髪は顔や肩にかからないようにします。前髪で目が見えづらい、顔の輪郭が隠れている、ぼさぼさで清潔感がない髪型はNGです。メイクはマスカラやアイライナーが目立ちすぎていないか、口紅が濃すぎていないかも確認してください。

 

証明書の写真は、履歴書を書き直すことも考慮し最後に貼るようにしましょう。

 

 

学歴・職歴の書き方

学歴

履歴書に学歴を記載するときは、1行目の中央に「学歴」と記載します。義務教育は省略が可能です。高校卒業から記載し、「~高校」とは書かず、「~高等学校」とします。また高校は、「私立」や「〇〇県立」「〇〇市立」と記載します。学校名や学部、学科は正式名称で記載しましょう。

 

入学や卒業の年を記載するときは、元号にするか西暦にするか、履歴書の他の部分と統一して記載します。

 

職歴

履歴書に職歴を記載する際は、学歴から1行あけて、中央に「職歴」と記載しましょう。記載する際は、入職と退職を時系列に沿って記載していきます。職歴には、介護業界以外で働いた場合の職歴も記載します。

 

短期間のアルバイトなどの経験は、就職に有利になる経験か、応募先へのアピールにつながる経験かを判断して記載するとよいでしょう。

 

 

職歴は全てかかないとだめ?

職歴の欄には、正社員や契約社員として働いた職歴はしっかりと記載しましょう。転職回数が多い場合や、短期間での転職経験は応募先に印象が悪くなり、不利になりそうだから記載したくないと思うかもしれません。

 

しかし、そのために記載せず履歴書に空白の期間ができてしまうと、面接で理由を聞かれてしまいます。きちんとした理由があれば転職回数が多くても、短期間で転職しても問題ありません。ただしあまりにも短期間の場合は印象が悪くなることもありますから、2か月以上の勤務を目安にするとよいでしょう。

 

正式名称で書く

会社名や施設の名称は、正式名称で記入しなくてはなりません。()は株式会社、()は社会福祉法人、()は医療法人といったように簡略せずに記載しましょう。「老健」や「特養」、「デイ」などもサービス種別の略称です。「老人保健施設」「特別養護老人ホーム」「デイサービス」と正式名称で記載しましょう。

 

担当業務も書く

履歴書に職歴を書く際は、担当業務についても記載が必要です。担当業務はこれまでの経験を伝えるためにも有効になります。「介護職員として介護業務全般に従事」というように、簡潔に記載しましょう。最後の職歴に現在も就業中であれば、次の行に「現在に至る」と記載しましょう。

 

そして、次の行に右詰めで「以上」と記載します。退職している場合は、最後の行に右詰めで「以上」と記載します。退職した際はすべて「一身上の都合により退職」と統一し、結婚や出産、病気などで離職し長期間ブランクがある場合は「一身上の都合により退職 専業主婦として育児に専念」「一身上の都合により退職 半年間の病気療養。現在は完治」というように、理由なども記載しておくよいでしょう。

 

 

免許・資格の書き方

免許や資格を履歴書に記載する際は、取得年月日順に正式名称で記入しましょう。研修を受講中でまだ資格を取得していない場合でも「介護職員初任者研修を受講中、〇月に修了予定」と記載しておくとアピールになります。

 

また、介護福祉系の資格以外でも、仕事のアピールになるものは記載しましょう。運転免許資格や、パソコン関係の資格もアピールになります。運転免許証があってもペーパードライバーの場合、履歴書に記載することは問題ありません。しかし、業務上運転免許資格が必要になる場合、例えば利用者さんの送迎で車の運転をする可能性がある場合などは、面接の際にペーパードライバーであることを伝えておきましょう。

 

 

志望動機・特技・アピールポイントの書き方

強みや志望動機は具体的な経験談を!

志望動機は、応募先が採用を決めるにあたって重要視されるものです。志望動機には、応募先が採用したいと思うようなやる気や熱意が伝わる内容を意識しましょう。そのためにも、自分の強みや志望理由に加え、実際の経験などを交えるとより印象付けることができます。

また志望動機には、自分自身が目指す介護像を具体的にアピールしましょう。「やりがいのある仕事をしたく、人の役に立てる介護職を一生の仕事にしようと考えています」「体が不自由な方に寄り添う介護を実践していきたい」「利用者さん一人ひとりとじっくり向き合い、やりがいのある仕事がしたい」など、目指したい介護像を具体的に表現してみましょう。

また、応募先を選んだ理由は、そこで働きたいという強い思いを伝えるために重要です。応募先の理念や特徴をしっかりと理解して、応募先を選んだ強い思いが伝わる志望動機を表記しましょう。

 

介護職でアピールできる自己PRとは?

自身の長所や短所を通して、介護職にふさわしい人材であることをアピールるす項目なので、介護の関連資格や介護経験などはもちろん、現場で求められる体力やコミュニケーション能力に自信があることを積極的にアピールしましょう。

現場で求められるコミュニケーション力や体力に自信がない場合は、「人の話を聞くのが好き」や、「相手の話を聞き出すのが得意」、また、「コツコツとやる仕事で高い評価を得てきた」や、「事務処理の正確さには自信がある」など、表現を変え、短所を長所としてアピールすると好印象を与えることができるでしょう。

 

 

履歴書の提出マナー

郵送する場合

郵送する場合は、履歴書を折らずに入る封筒を選びます。A4サイズの履歴書の場合は、角形A4号もしくは角形2号の白色封筒がよいでしょう。白い封筒にするのは、茶封筒に比べて目立つメリットがあるからです。履歴書を封筒に入れる際は、保護のためにクリアファイルにいれましょう。

 

また、封筒に記載する住所や応募先は、必ず正式名称で書きます。宛名が施設や組織名の場合「御中」、人の場合は「様」をつけます。縦書きの場合は左の端に「履歴書在中」と記載し、裏面には「〆マーク」を書きます。差出人の住所と氏名、過不足のない切手を貼り投函しましょう。

 

手渡しする場合

履歴書を手渡しする場合にも、履歴書が汚れたり折れたりすることを防ぐために封筒に入れます。手渡しの際も、郵送同様にクリアファイルに入れて、履歴書を折らなくても入るサイズの白い封筒に入れます。手渡しする際は、宛先や宛名を書く必要はありません。切手や〆マークも不要です。

 

面接官に手渡しする時には、履歴書を封筒から取り出して渡します。履歴書は面接官がすぐに履歴書を確認できるよう相手の方に向け、「履歴書です」と伝えてから渡しましょう。

 

メールで送付する場合

履歴書の送付がメールの指示の場合もあります。その場合は、あらかじめパソコンで履歴書を作成しましょう。履歴書を作成する際はPDF形式にします。メールの場合は、パスワードの設定も忘れずにしておきましょう。メールでファイルを送信する際は、パスワードを別のメールで送るのがマナーです。

 

メールを送る際は、件名に「履歴書ご送付の件 氏名」とつけて履歴書を送ります。その後に「【パスワード】履歴書ご送付の件 氏名」と送るとよいでしょう。

 

 

まとめ

介護福祉士の履歴書を記載する際は、誤字脱字のないよう正式名称で書きましょう。とくに資格の名称や応募先の名称などは、しっかりと正しく書かなくてはなりません。また、黒いボールペンで書き、書き間違えたときは修正テープや修正液を使わず新しく書き直しましょう。

志望動機を記載する際には、応募先にやる気と熱意が伝わる内容を心がけましょう。とくに応募先の理念や特徴をしっかりと把握し、強く就職を望んでいることが伝えることが大事です。希望する職場で採用してもらえるよう履歴書の書き方をしっかり理解して、面接官が読みやすい履歴書を完成させてください。

 

 

2025年には65歳以上の人口が3分の1を超えると言われている中、介護業界を担っていく介護福祉士の存在はますます重要になってきます。経験や能力を大いに発揮できる理想の勤務先に就職するためには、その実力をアピールできる履歴書は大事な第一歩。あなたも、ライバルに負けないような履歴書で理想の職場を見つけてみませんか?

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