介護福祉士の仕事内容とは?1日の流れを交えて徹底解説!

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介護職の中で、唯一国家資格を要する介護福祉士。その定義は、社会福祉士及び、介護福祉法第2条第2項に『介護福祉士の名称を用いて、専門的知識及び技術を持って、身体上又は精神上の障がいがあることにより、日常生活を営むことに支障がある者につき、心身の状況に応じた介護を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うことを業とする者をいう』と記されています。ちょっとわかりにくいかもしれませんが、要するに今の介護業界を支えている大黒柱的な存在です。「介護福祉士って聞いたことがあるけど、実際はどんな仕事をするの?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるのでは?そこで今回は、介護福祉士の仕事やその魅力、またどんな人が介護福祉士に向いているのかなど、介護福祉士にスポットを当ててみました。

 

【目次】

介護福祉士ってどんな仕事をする人?仕事内容をご紹介!

介護福祉士は資格が必要?

介護福祉士に向いている人や魅力は?

介護福祉士がやりがいを感じるのはこんな時!

介護福祉士の1日の流れを紹介!

まとめ

 

 

介護福祉士ってどんな仕事をする人?仕事内容をご紹介!

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身体的、精神的な障がいにより介護を必要とする人が、自立した生活、あるいはその人らしい生活を送れるようサポートするのが介護福祉士の仕事です。具体的な業務は身体介助、生活支援、介護の相談・アドバイス、そして社会活動支援の4つ。それぞれどんな業務内容なのか、簡単にご説明しましょう。

 

■身体介助

介護を必要とする人の状態や障がいの状況に配慮しながら、日常生活を送る上で必要な動作の介助を行うのが、身体介助です。具体的には、食事、排泄、着替え、入浴、整容(歯磨きや洗顔など)や居住空間内での移動や外出の際の移動(歩行や車椅子への移乗など)をサポートします。

 

■生活支援

限られた時間の中で、介護を必要とする方がどんな援助を望んでいるか的確に判断し、サポートする仕事。食事の準備や洗濯、部屋の掃除、整理整頓、買い物など、家事全般以外にも、充実した余暇の時間を過ごせるように、また生きがいを見つけられるようサポートすることも業務に含まれています。

 

■介護相談・アドバイス

介護を必要とする方のご家族が直面する問題や相談に応じ、的確なアドバイスを行なうのが主な仕事になります。介護食の作り方やベッドから車椅子への移動の介助方法、ポータブルトイレの使い方など、基本的な介助の方法などを指導する他、介護を必要とする方の身体的・精神的状況や部屋の広さ、形などに合わせた介護用品の選び方などのアドバイスも行います。また、介護方針に関する相談に応じる、時には利用者様の話し相手になるなど、メンタルケアを行うこともあります。

 

■社会活動支援

行動範囲が限られ孤立してしまわないよう、介護を必要とする方が積極的に社会とのつながりを持てるようサポートするのが社会活動支援です。家族や近隣の人たちとより良い関係を築けるよう支援する他、状況や状態に合わせ、参加できるような地域のサークル活動などの情報提供も行います。

 

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介護福祉士は資格が必要?

介護福祉士になるためには、国家資格である介護福祉士試験に合格する必要があります。介護福祉士試験を受けるためには3つの方法があります。

①福祉系高校を卒業する、②介護福祉士養成施設を卒業する、③実務経験を積む、の3つの方法です。

 

中途採用の場合は、資格取得支援制度を取り入れている職場を選ぶとよいでしょう。

資格取得に必要な費用の負担や、試験に合わせてシフトを融通してくれるなど、資格取得に向けてサポートしてくれます。

資格取得支援制度の内容は、施設によって異なりますので事前に確認が必要です。

 

 

資格取得のメリットとは?

介護職は資格がなくても働くことは可能です。しかし、資格を取得することで大きなメリットが得られます。介護福祉士になることで、介護業界での仕事の幅が広がります。身体的な支援はもちろん、介護士として信用を得られる資格ですから、責任のある仕事を任されることもあるでしょう。

 

介護職は賃金が低いと言われがちですが、介護福祉士の資格を取得することで資格手当が支給されます。また、介護職員処遇改善加算によって、経験若しくは資格等に応じて昇給する仕組みが設けられることとなったため、将来的にも安定するでしょう。

 

介護福祉士の資格は全国どこでも通用します。そのため県外に出た場合でも、就業先に困ることはありません。介護福祉士の資格を取得し、さらにそこから経験を積むことによってケアマネを目指すなど、キャリアアップへの道も広がりますし、メリットは多くあります。

 

 

介護福祉士に向いている人や魅力は?

介護職に向いている人とは、『人のお世話をする事が好』な人、『誰かの役に立ちたい』という思いがある人です。人と接する・人を支える仕事ということもありコミュニケーション能力や体力も必要ですが、責任ある仕事を任される介護福祉士には、他にもこんな条件が求められています。

 

■前向きな人

介護を必要とする方やそのご家族、さらには一緒に働くスタッフなど、日々多くの人と接する介護福祉士。そのため、人間関係で様々な問題に直面することもあり、ストレスを抱えてしまうことも。そんな時、物事を前向きに捉えられる・ストレスを上手に発散できる前向きな人なら、介護福祉士として大いに活躍できるでしょう。

 

■メリハリのある人

介護の仕事は精神的にも肉体的に負担がかかる時もあります。時にはスタッフと意見が食い違ってしまうことや、ご家族からのクレームを受けることもあるでしょう。それだけに、仕事とプライベートを分けて考えられる人、オンとオフをしっかり切り替えられる人でなければ仕事を長く続けることは難しいでしょう。

 

■観察力のある人

介護を必要とする利用者様に最適な援助を行うためには、相手がどんなサポートを必要としているのか、また介護を受けたことでどのような変化があったかなど、状況や変化を敏感に察知できなければなりません。小さな変化も見逃さない、確かな観察力も求められます。

 

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介護福祉士がやりがいを感じるのはこんな時!

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「介護の仕事は大変そう」、そう思っている方もいらっしゃるでしょう。もちろん、介護の現場では大変なこともあります。でもそれ以上にやりがいや大きな喜びも得られる仕事です。介護福祉士はどんな時にやりがいを感じているのでしょうか。

 

■「ありがとう」の言葉をたくさんもらえる

介護を必要とする人はもちろん、そのご家族からも日々感謝され「ありがとう」の言葉をたくさんいただけることは、介護福祉士にとって何よりのやりがいです。誰かの役に立っている、自分を必要としている人がいる、と実感できるため日々の仕事への大きな活力にもなっています。

 

■回復や変化を間近で感じられる

『今まではできなかった事ができるようになった』『自分のサポートで積極的に行動するようになった』『笑顔が増え表情が明るくなった』など、利用者様のちょっとした変化や機能が回復していく過程をご本人やそのご家族と一緒に喜べることには大きなやりがや仕事の手応えを感じる事ができます。

 

■資格があるから一生続けられる

介護福祉士は国家資格ですから、社会的にも評価が高く、介護の現場でも中心的な存在として活躍できます。さらに、経験を重ねることでキャリアップでき、管理職や現場のリーダーなどの上位職に就くことも可能。また、一度退職しても復職がしやすく、一生続けられること、また将来性が大きいことは介護福祉士の大きな魅力と言えるでしょう。
女性が多く活躍している介護福祉士。正社員としてはもちろん、派遣やパートなどライフスタイルに合わせた働き方が選べるため、自分のペースで働くことができるのも魅力です。高齢化が進む中介護施設や事業所も増え、介護福祉士のニーズはますます高まっていくでしょう。また、人手不足を解消するための施策も行われているため、介護福祉士の社会的地位もますます向上していくと予想されます。
介護の仕事に興味のある方、また介護を一生の仕事にしたいと思っている方は、ぜひ介護福祉士の資格取得にチャレンジしてみませんか?

 

 

介護福祉士の1日の流れを紹介!

■老人保健施設の場合

(日勤)

8時半:出勤。朝礼。夜勤スタッフからの申し送りを確認、業務の引継ぎ

9時:介護業務。おむつ交換、トイレ誘導、入浴介助。

10時:水分補給の準備、介助。

11時:シーツ交換、居室内の清掃、ベッド周囲の環境整備。

12時:昼食の配膳、食事介助、下膳。口腔ケア。

13時:交代で休憩。

14時:レクレーション活動。リハビリ介助。おむつ交換、トイレ誘導。入浴介助。

15時:おやつ、水分補給の準備、介助、片付け。

16時:介護記録の作成。翌日のスケジュール確認。

17時:夜勤者への申し送り、業務の引継ぎ。退勤。

 

(夜勤)

17時:出勤。日勤者からの申し送り、業務の引継ぎ。

18時:夕食の配膳、食事介助、下膳。

19時:口腔ケア、トイレ誘導、おむつ交換。

20時:更衣介助。就寝介助。

21時:消灯。

22時:おむつ交換、体位交換。

24時:巡視。

0時:交代で休憩

2時:巡視

4時:おむつ交換、体位交換

6時:起床介助。更衣介助。洗顔介助。トイレ誘導。

7時:朝食の配膳、食事介助、下膳。口腔ケア。

8時半:日勤者への申し送り、業務の引継ぎ。

 

■デイサービスの場合

8時半:出勤、利用者さんの送迎。

9時:健康状態の確認。

10時:入浴介助、排せつ介助、レクリエーション。水分補給の準備、介助。

12時:昼食の配膳、食事介助、下膳。

13時:口腔ケア、排せつ介助。

14時:入浴介助。レクリエーション。

15時:おやつの準備、介助。水分補給。

16時:排せつ介助。持ち物確認。記録作成。

17時:送迎

17時半:退勤

 

 

まとめ

ここでは介護福祉士の仕事内容についてご紹介してきました。介護福祉士は国家資格を必要とするため、ハードルが高いと思われがちです。

しかし福祉系の高校や専門学校を卒業しなくても、働きながら資格を取得する方法もあります。

 

資格取得支援制度がある職場もありますから、無資格で働き始めても職場の支援を受けながら資格取得も可能です。

資格を取得することで得られるメリットも多くあるため、興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。

 

 

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