知っておきたい、食事支援のこと!

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要介護の認定を受ける高齢者が増えている今、仕事として、あるいは家庭の中で介助を行なっている方も増えています。介助する際に大切なのは、対象者の方への配慮や注意。特に食事は、栄養状態を良好に保つだけでなく、日々の楽しみの一つとなるため、正しく支援を行わないと、食事が苦痛になったり、誤嚥を引き起こすなど取り返しのつかないことになってしまいます。そこで今回は、今、介護を実践している人、これから介護を行う人にぜひ参考にしていただきたい、食事支援の仕方についてご紹介します。

 

 

 

食事支援が必要になる理由とは?

 

食事支援が必要になるのは高齢者だけでなく、病気などにより自ら食事を摂ることが難しくなったケースもあります。飲み込む力が落ちた、食事中によくむせる、食事が口からこぼれがちになる、痰が絡まりやすい、食事の好みが変わったなどの様子が見られたら、要注意。それは様々な機能の低下により、食事支援が必要になったサインです。まずは、食事支援が必要になる原因について理解しておきましょう。

 

■視力の低下

視力が低下すると食べ物を視覚的に捉えにくくなるため、食欲が低下してしまいます。

 

■嗅覚の低下

食欲をそそられるような「臭い」に対する機能が鈍ることで、積極的に食事を摂ることがなくなります。

 

■味覚機能の低下

味覚受容機能(舌など)が麻痺すると、塩分などを感じにくくなり、食事を「おいしい」と思えなくなってしまいます。

 

■運動障がい

リウマチなどにより関節が変形してしまったり、握力が低下することで、自力で食事を摂ることが難しくなると、食欲も低下してしまいます。

 

■口腔内の障がい

歯が抜けてしまったり、義歯に不具合が生じると、咀嚼や飲み込む力が弱くなり、食事への意欲が失われてしまいます。

 

 

 

大切なのは、「食べたくなる」ような支援をすること

 

無題

 

食べる機能が低下し、食欲がなくなってしまったら、原因に合わせた工夫や配慮が必要です。栄養のバランスも大切ですが、まずは食事を食べてもらうことが何より大事ですから、好きなもの、食べたいものを食べさせてあげましょう。また、美味しく、安全に食事をしていただくためには、口腔内のケアや食べるための環境を整えることも大切です。テレビを見ながらの食事は、誤嚥を引き起こしてしまう可能性もあるので、集中して食べられるような環境作りを心がけてください。認知症を患っている方の場合は、特に注意が必要です。常に同じ位置に座り、同じ食器を使うようにし、誤飲を防ぐためにも、食事以外のものはテーブルに置かないよう配慮しましょう。

 

 

正しい食事支援の方法

 

食事支援の仕方は、支援を必要とする方の状態や個性、ライフスタイルによっても異なりますが、ここでは、基本的な食事支援の手順をご紹介します。

 

①安心して食べられるよう準備する

食べこぼしなどで衣服が汚れてしまうと、食べる気力も失われてしまいます。エプロンなどを広めにかけ、安心して食べられるような体制を作ってあげましょう。

 

②介助者は隣に座る

食事をする人と同じ目線で支援を行うよう、必ず隣に座りましょう。立ったまま介助すると食事をする方の顎が上がってしまい、誤嚥の原因となってしまいます。

 

③食事の前にはしっかり水分補給を

口の中が渇いていると食事が飲み込みにくくなってしまうので、お茶や水などで口の中を潤してもらうよう促しましょう。

 

④食事は水分の多いものから

水分の多いものは食べやすいだけでなく、胃酸の分泌を活性化させる効果もあるので、まずは汁物など水分の多いものから口にしてもらうようにしましょう。

 

⑤順序よく食べてもらう

主食・副菜・水分を交互に食べてもらうこと。また、介助の際にはスプーンは下から差し出し、口の奥まで入れないよう十分気をつけましょう。

 

⑥食事のペースにも気をつけて

食事を急がせると誤嚥や喉の詰まりの原因となってしまうので、きちんと飲み込んだことを確認してから次の食事を運ぶようにしましょう。

 

⑦摂取量をしっかり確認

食事の量は健康状態をチェックする目安にもなるので、食事が終わったら摂取量をしっかり確認しましょう。

 

⑧口腔ケアも忘れずに

食後、すぐに横になってしまうと、食べたものが逆流してしまうことがあります。逆流を防止するためにも、口の中を清潔に保つためにも、食後の口腔ケアはしっかり行いましょう。

 

 

 

食事介助の際に注意したいこと

 

おいしい食事、そして食事を楽しめる環境を作っても、正しく食事介助ができなければ、誤嚥や誤飲を引き起こしてしまいます。ここでは、食事介助の際に心がけておきたいこと、気をつけたいことなどをまとめてみました。

 

①“食べる力”に合わせた食事作りを!

やわらかいものを好む、あるいは乾燥したものが飲みづらい、喉の渇きを感じにくいなど、介助を必要とする方によって、“食べる力”は異なります。事前に食べる機能をチェックし、食事の硬さや粘度を調整しましょう。

 

②食事のペースに気をつけよう

食事のペースが早いと、誤嚥のリスクが高まってしまうので、一口ずつしっかり飲み込んだことを確認しましょう。また急いで食べる方(かきこんで食べてしまうなど)には、小さ目のスプーンやお箸で一口の量を減らすよう工夫しましょう。

 

③声がけのタイミングにも気をつけて!

美味しく、楽しく食事をしていただくための声がけは大切です。ただ、いくら介助の際に必要な声がけでも、タイミングを間違えると誤嚥の原因を引き起こしてしまいます。しっかり飲み込んだことを確認してから声をかけるようにしましょう。

 

 

期待が高まる、食事介護ロボットの登場!

 

無題

 

平成27年度に「介護ロボット等導入支援事業」が実施され、見守りロボットや装着型の移動支援ロボットなどが一部の介護の現場に取り入れられました。さらに、ワシントン大学では食事を支援する介護ロボットを開発。このロボット、食べ物にフォークを刺し、それを人の口まで運ぶだけでなく、食事に合わせてフォークの刺す角度を変えるなど、優れた機能に注目が集まっています。食事介護ロボットの登場は、人手不足に悩む介護の現場で、“新たな介護の担い手”として大いに期待されています。

 

開発が進む介護ロボットに加え、高齢者向けの「嚥下食」が市販されるなど、食事支援を取り巻く環境は日々進化しています。でも、楽しく、おいしく食事をするためには、人の温もりも大切です。介助を必要とする方への思いやりを常に忘れず、適切な介助を心がけましょう。

 

 

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