介護職は無資格でも働けるのか?気をつけるべきポイントも解説

「介護の仕事に興味はあるけれど、資格がないから難しいかも…」と悩んでいませんか?

介護職は資格がなくてもスタートできる仕事のひとつです。

ただし、無資格で介護の仕事を始める場合には、知っておくべきポイントや注意点がいくつかあります。

本記事では、無資格でも介護職を目指す方法や、働き方の選択肢などを専門家の視点からお届けします。

 

無資格でも介護職を始められる理由とは?

 

介護職が無資格でも働ける理由は、介護業務の中には、専門的な知識や技術が必須でない基本的な作業が多く含まれているためです。

例えば、日常生活のサポート、食事の介助、入浴の手伝いなどは、特別な資格がなくても行えます。

また、介護業界は人手不足が深刻であり、無資格者でも歓迎される求人が多いのが現状です。

多くの施設・事業所が、未経験者を積極的に採用し、現場での研修を通じて必要なスキルを身につける機会を設けています。

 

「資格なし」でできる介護職の仕事内容

無資格で介護の仕事に関わりたいと考えている方のために、具体的な仕事の種類と内容について詳しく解説していきます。

 

1.生活援助

生活援助の仕事は、利用者の自立を支援し、快適な生活を送れるようにサポートすることが主な役割です。

利用者とのコミュニケーションを大切にし、信頼関係を築くのが不可欠です。

 

具体的には、以下の業務を行います。

●家事支援: 掃除、洗濯、食事準備など利用者の住まいの環境を整えるサポート

●買い物同行: スーパー・コンビニへ一緒に買い物に行き、必要なものを購入するお手伝い

●外出支援:病院への通院、レクリエーションへの同行など利用者の外出をサポート

 

2.身体介護

身体介護は、利用者の身体に直接触れて行う介護サービスです。

利用者が一人では難しくなってしまった日常生活動作をサポートし、快適な生活を送れるように支援するのが目的です。

無資格でも、有資格者の指導の下で、身体介護に関わることができます。

 

具体的には、以下の業務を行います。

●食事介助:食事準備、食事中のサポート

●入浴介助:入浴準備、身体を洗う・拭くなどの介助

●排泄介助:トイレへの移動、排泄の介助

 

3.事務作業

事務作業は、介護の現場で働く上で欠かせない仕事です。介護施設では、利用者の情報管理や施設運営に必要な事務作業が数多く発生します。

 

具体的には、以下の業務を行います。

●書類作成:利用者の情報管理、施設運営に関する書類の作成

●電話対応:利用者・家族からの問い合わせ対応

●パソコン操作:利用者の情報管理システムの入力、書類作成

 

4.送迎業務

利用者を施設まで送迎したり、外出に同行したりする仕事です。

自動車免許を持っていれば、特別な資格がなくても、介護の送迎業務に携わることができます。

 

具体的には、以下の業務を行います。

●施設送迎:利用者を自宅から施設まで、または施設から自宅まで安全に送迎

●外出同行:病院への通院、買い物、レクリエーションなど利用者の外出に同行

●車両整備:送迎車両の点検・清掃

 

施設種別によって送迎業務の有無は異なります。

送迎業務専門で担当がいる施設も多いため、運転が不安な方はご安心ください。

 

注意点として、無資格で介護職をスタートすることは可能ですが、入社後1年以内に認知症基礎研修の受講が必須となります。

eラーニングの場合約150分程度の講習となりますので、長く介護職で働きたい場合は入社後早めの受講をおすすめします。

 

無資格で介護職を始める際に気をつけたい3つのこと

介護職は無資格でも始められる魅力的な分野ですが、以下の3つの注意点が挙げられます。

 

1. 求人選びのポイント(アルバイト/パートと正社員の違い)

無資格から介護職を始める際、パートと正社員の違いを理解することが大切になります。

 

アルバイト/パート

パートの仕事は、柔軟な働き方が可能で、家庭や他の仕事との両立がしやすいというメリットがあります。

シフト制が多く、自分のライフスタイルに合わせて働く時間を選べるので始めやすいでしょう。

しかしパートの場合、給与や福利厚生が充実している正社員に比べ、安定した収入を得るのが難しい場合もあります。

 

正社員

正社員として働く場合は、安定した給与と福利厚生が期待できるため、長期的なキャリアを築く上で有利となります。

また職場内での昇進やスキルアップの機会も多く、より責任のあるポジションを目指すことができます。

 

求人を選ぶ際には、自分のライフスタイル・将来の目標を考慮し、アルバイト/パートと正社員どちらが自分に合っているかをじっくり検討しましょう。

 

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2. 仕事内容を理解

無資格で介護の仕事に関わる際は、まず仕事内容をきちんと理解することが求められます。

 

1.身体介護の範囲を把握する

無資格でも簡単な介助はできますが、専門的な知識が必要な行為は、有資格者の指示のもとで行う必要があります。

自分のスキルと業務領域を把握し、無理のない範囲で業務遂行し、常に利用者の安全を第一に考えましょう。

 

2.コミュニケーションを丁寧に意識する

字面として仕事内容を理解するだけでなく、利用者の話に耳を傾け、共感し、丁寧な言葉で接するのが大切です。言葉や文字だけでなく、表情や態度で気持ちを伝えることも不可欠となります。

 

3.法令遵守を心がける

介護保険法など、関連する法令を理解し、遵守しましょう。利用者の権利を守るために、法令に基づいた適切なサービス提供が求められます。

 

これらの点を心がけることで、安心して介護の仕事に取り組めるでしょう。

 

3. 無資格から始める際に必要な心構え

無資格で介護職を始める際には、次の3つの心構えが必要です。

 

1.体調の自己管理

介護の仕事は、利用者の生活をサポートするため、身体的にも精神的にも負担がかかることのある仕事です。

そのため、健康管理が非常に大切です。日頃から体力維持に努め、ストレスをため込まないような工夫が求められます。

 

2.コミュニケーションスキルを磨く

利用者やその家族、同僚との円滑なコミュニケーションは、信頼関係を築くために不可欠です。

特に、利用者の気持ちやニーズを理解するためには、積極的に話を聞く姿勢が求められます。

 

3.学び続ける姿勢を持つ

介護の仕事は、日々変化し続けています。新しい知識や技術を学び続けると、より質の高いケアを行えます。

先輩・同僚から積極的に学び、自分自身の成長につなげていくことがとても大切になります。

 

無資格で介護職に就くメリット・課題

無資格で介護職に就くことには、メリットと課題の二面性があります。

ここではメリット・課題をそれぞれ理解し、自分のキャリアプランを考えるキッカケとしていきましょう。

 

・メリット:資格取得前に経験を積める

無資格で介護職を始めるメリットとして、以下の3つが挙げられます。

 

1.実務経験を積める

資格取得前に介護現場で働くことで、教科書だけでは学べない実践的なスキルを身につけることができます。

利用者とのコミュニケーション、日常生活のサポートなど実際の業務を通じて得られる経験は、後の資格取得やキャリアアップにつながります。

 

2.自分に合った働き方を見つけられる

未経験から働くことは、介護の仕事が自分に合っているかどうかを見極める良い機会になります。

実際の業務を通じて、介護のやりがいや難しさを体感し、「将来どのような資格を取得したいのか」「どんな分野に進みたいのか」を考える手助けになるはずです。

 

3.資格取得の強力なバックグラウンドにつながる

無資格での実務経験は、将来、介護の資格を取得する際の大きな武器となります。

現場での経験は、資格試験の理解を深め、合格率アップにつながります。

 

・課題:無資格ならではの課題とその乗り越え方

無資格で介護職に就く際には、いくつかの特有の課題が存在します。

 

1.専門的な知識・技術の不足

無資格で介護の仕事を始める場合、専門的な知識・技術が不足しているため、業務遂行に不安を感じてしまうかもしれません。

 

2.キャリアアップの難しさ

資格を持つ方と比較して、昇進や給与面で不利になる可能性があります。

長期的なキャリアプランを考える際には、資格取得を視野に入れ、自己成長を図る必要があります。

 

3.信頼獲得の難しさ

経験や資格などの目に見える信用がないため、信用を得るまでに時間がかかることがあります。

 

これらの課題を乗り越えるためには、積極的に学ぶ姿勢を持つことが大切です

職場での研修や先輩からの指導を受け、少しずつ知識と技術を身につけていきましょう。

 

無資格者におすすめ!介護のキャリアプラン

介護職は、無資格からでもスタートできる魅力的な分野ですが、キャリアを築くためには計画的なアプローチが不可欠となります。

ここでは、無資格者におすすめのキャリアプランを紹介します。

 

自分のライフスタイルに合わせてスタートする

介護職は多様な働き方が可能であり、自分のライフスタイルに合わせて柔軟にスタートできます。

 

例えば、フルタイムでの勤務を希望する方もいれば、家庭や学業との両立を考えてアルバイト/パートタイムでの勤務を選ぶ方もいます。

無資格でも、様々な選択肢があるため、自分の生活に合った働き方を見つけやすいのが特徴です。

 

また、介護職はシフト制が一般的であり、その中には夜勤や休日勤務も含まれることがあります。

日中の時間を自由に使いたい方や、他の仕事や学業と両立させたい方にとって、柔軟な働き方が可能なのも特徴です。

自分のライフスタイルに合わせた働き方を選ぶことができます。

 

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働きながら資格を取得する

無資格から介護職を始める際、働きながら資格を取得することも非常に有効です。

多くの介護施設では、実務経験を積みながら資格取得を支援する制度を導入しています。

例えば、介護職員初任者研修や実務者研修などの資格は、働きながら学べる制度が多数存在します。

このような制度を使って、日常は実践的なスキルを身につけながら、理論的な知識も同時に学ぶことができます。

職場によっては、研修費用を一部または全額負担してくれる場合もあるため、経済的な負担を軽減しながら資格を取得するチャンスもあるでしょう。

 

資格取得後に広がる選択肢

無資格から介護職を始めた場合でも、資格取得によりその後のキャリアが大きく広がります。

資格を取得することで、より専門的な知識・技術を身につけられ、職場での役割や責任も増えるため、昇進や給与アップのチャンスが高まります。

例えば、介護福祉士の資格を取得すると、介護現場でのリーダーシップを発揮できるようになり、チーム指導や新人教育を担当することもできます。

他にも、資格を持つと、転職の際に有利になるのは間違いありません。

多くの介護施設・医療機関では、資格を持つ人材を優先的に採用する傾向があるため、より良い条件での就職が期待できます。

資格取得後は、介護職だけでなく、福祉関連の他の職種、管理職、さらには独立して自分の事業を立ち上げる道も開けるでしょう。

 

まとめ

無資格での介護職挑戦は、貴重な経験を積む絶好の機会です。

現場での経験を通じて、自分の適性や興味を見つけ、将来的なキャリアプランを描くことができるでしょう。

資格取得後には、さらに多くの選択肢が広がります。介護職に興味がある方は、ぜひ一歩を踏み出してみてください。

 

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