介護福祉士の志望動機や履歴書・面接対策のポイントや実例・NG例を紹介
介護職に関わる資格はいくつかありますが、その中でも唯一国家資格であるのが介護福祉士です。
介護福祉士の資格を取得していることで、専門的な知見を持って要介護者の方への適切な指導や支援を行うことができます。
今回は、介護福祉士として働くにあたって志望動機や履歴書の書き方、面接対策について解説します。
◇目次
・介護福祉士とは?
介護福祉士とは、介護に関する専門的な知識や技術を習得していることを証明する国家資格です。
この資格が誕生したのは、「社会福祉及び介護福祉士法」が施行された1987年であり、
それ以降要介護者の方の適切なサポートを行う第一線で活躍するほか、
他の介護スタッフへの指示や指導なども行います。
つまり、介護の現場ではリーダーとして牽引することが求められ
、近年の高齢化などにともなって需要が高まる介護職員の中でも重要な役割を果たします。
要介護者の方のQOL向上には、なくてはならない職種なのです。
・介護福祉士になるには?
介護福祉士になるためには、国家試験に合格して社会福祉振興・試験センターの登録を受けることが必要です。
国家試験の受験資格を得るまでには主に3つの方法があり、1つは2009年度以降に福祉系高校に入学、卒業した場合、
もしくは2009年度以降に特例高校に入学、卒業後に実務経験を9ヵ月以上積んだ場合です。
ほかにも一般高校を卒業後介護福祉士の養成施設で2年以上学んだ場合、
また福祉系大学などを卒業した後に1年以上養成施設で学んだ場合にも受験資格が与えられます。
さらに実務経験を3年以上積み、実務者研修や介護職員基礎研修・喀痰吸引等研修を履修すれば国家試験を受験することができます。
・介護福祉士の志望動機の注意点・ポイント
介護福祉士として介護施設や老人ホームなどへ就職したい場合、
面接の際に必ず聞かれる志望動機についての注意点を紹介します。
–介護福祉士を目指した理由やその施設を選んだ理由を具体的に
志望動機には、介護福祉士を目指すに至った過程や介護職に興味を持った理由を、
具体的なエピソードを絡めて話すことが求められます。
どのような経緯で介護福祉士を選んだかが理解できれば、
この仕事への意気込みや情熱を推し量ることが可能です。
また、面接先の施設を選んだ理由についても、その施設の特徴やここでどのような業務に就きたいかなど、
明確なビジョンを持って説明できるようにすると良いでしょう。
–人柄がわかるエピソードを盛り込み将来を見据える
介護業界で働くのであれば、場合によっては過酷な業務に耐えうるか、
また要介護者の方へ思いやりが向けられるかといった人柄が問われます。
そのため、志望動機にも自分が介護職に向いている理由やその施設で自分が貢献できる理由を踏まえてアピールしましょう。
ほかにも将来のキャリアアップのビジョンもしっかり説明できることも大切です。
・介護福祉士の志望動機NG例
何となく「介護福祉士になりたかった」「貴施設で働きたい」といった漠然とした志望動機は、
熱意や考え方、人となりなどが見えにくいため避けておくとが無難です。
また前職から転職する際には、退職理由に職場環境の悪さなどネガティブな内容を盛り込んでしまうと
、次も同じような理由で退職するのではと思われてしまいます。
・介護福祉士の志望動機例
介護福祉士を目指した理由として、たとえば「身近な人に介護が必要になり、
自分がサポートできるようになりたいと思った」「介護業界で働くうちにより専門的な知識を得て、重要な業務に就きたいと考えた」など、
これまでのエピソードを交えるといいでしょう。
また、面接先の施設を選んだ理由では「要介護者の方の生活向上を目指したく、
多方面から支援できる貴施設の方針に魅力を感じた」といったように、
施設の特徴や方針を交えて自分がどのような仕事をしたいかを説明するのもおすすめです。
・介護福祉士の履歴書の注意点・ポイント
ここでは面接に持参もしくは事前に郵送する履歴書の書き方の中で、ポイントを紹介します。
–手書きで読みやすく丁寧に
履歴書を書くときは、できるだけ手書きが望ましいでしょう。
介護の現場ではPCを使う機会はそう多くないため、PCで履歴書を作ってPCスキルをアピールする必要はあまりありません。
むしろ、手書きの方が好まれるケースもあります。
もし手書きで書く場合は誤字や脱字、日付の間違いなどに注意しましょう。
特に、介護福祉士の国家試験の合格日や登録日については、
正確に記載して和暦か西暦のどちらかに合わせるようにします。
登録日は、申請をした日付ではなく登録証に記載されている日付を記載してください。
–給与など待遇面については書かない
給与や休日などの具体的な待遇への希望は、履歴書に書かない方が無難です。
介護職はシフトを調整しながら進められるため、自分の希望はあまり前面に出さない方がいいでしょう。
どうしても希望があるという場合は、面接の際に具体的に相談しましょう。
・介護福祉士の履歴書NG例
履歴書を書く上で気をつけたいのは、試験合格についてだけ記載して登録の記載がないケースです。
この場合、登録が済んでいないものとみなされ、資格取得者として採用されない可能性があります。
また、国家試験の名称を正しく記載されているかどうかも注意してください。
・介護福祉士の履歴書例
介護福祉士として履歴書を書く場合、国家資格だけではなく介護関係の民間資格を取得した場合も、取得した順に記載してください。
介護福祉士の試験を受ける前に実務者研修などを受けている場合は、その旨と日付も記載しましょう。
また志望動機では、介護福祉士を目指した理由やその施設を志望した具体的な理由、採用された後にやりたい仕事などを簡潔にまとめて読みやすくします。
履歴書に記載する際に、ポイントだけを掴んでいれば面接の際に話を広げることもできます。
・介護福祉士の面接対策の注意点・ポイント
ここでは面接となったとき、介護福祉士として押さえておきたい面接時のポイントを解説します。
–コミュニケーションを大事にする
介護の現場では、要介護者の方と密なコミュニケーションを取り、
要望を汲み取って適切な支援を行う必要があります。そのため、コミュニケーション力に優れていなければ介護業界に向いていないと思われる可能性もあるのです。
そのため介護福祉士として面接に臨む場合は、きちんと面接官の目を見て質問に答えましょう。
–志望動機を整理してストーリーを作る
志望動機を伝える際は、介護福祉士を目指した理由や面接先の志望理由を、経緯がわかるようにはっきり伝えましょう。
ほかにも将来のキャリアアップなどの展望に至るまで、1つのストーリーとなるようにつなげて話すと、
人となりや考え方が伝わってその職場にふさわしいかを判断する指針となります。
・介護福祉士の面接NG例
なぜその施設を志望したかという理由は、待遇や条件だけを強調してもあまりいい印象を持たれません。
また、漠然と「理念に惹かれた」などの一般的な言い回しでは、採用されればどこでもいいと思われかねないでしょう。
いくらやる気があるからといっても「どんな仕事でもやります」といった漠然としたアピールでは、
実際に採用した際にどんなビジョンを持っているのかが見えにくくなります。
また施設によって夜勤に入れるか質問されることがありますが、
どうしても無理である場合以外は断らない方が無難です。
・介護福祉士の面接例
志望動機を述べる際は「生活全般のサポートをしたいと考え、
御施設の総合的な支援体制なら実現できると思った」というように、施設の特徴を押さえるようにしましょう。
また介護福祉士を目指した理由は「介護現場に触れた経験があり、自分も役に立ちたいと思った」というように、具体的なエピソードを添えます。
転職する場合は「前職での経験の中で知識や技術が向上したため、ステップアップしたい」と、将来的なビジョンを示すこともおすすめです。
・まとめ
介護福祉士の仕事は、介護に関する専門的な知識や技術を駆使して介護現場で活躍するものです。
体力や気力が必要なだけでなく、スタッフへの指導も求められるため、大変なこともあるかもしれません。
しかし、人の役に立ちたいという情熱がある人は各種施設では貴重な人材です。
今回紹介したポイントを押さえて、的確に自分をアピールできるようにしましょう。
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