サービス提供責任者(サ責)の志望動機や履歴書・面接対策のポイントや実例・NG例を紹介
介護施設でのサービスにおいて、すべての責任者となるサービス提供責任者(サ責)は、利用者1人1人に適切な介護の提供やスタッフの取りまとめなどの業務を負う重要な役職です。また、介護に携わる人にとっては大きなキャリアアップにもつながるはずです。今回は、サービス提供責任者(サ責)になるための就職活動において、押さえておきたいポイントを紹介します。
◇目次
サービス提供責任者(サ責)とは?
サービス提供責任者(サ責)とは、ケアマネージャーやヘルパーなどスタッフ間の連絡事項や提案などをまとめ、利用者とのスケジュールや介護計画を調整する位置にある役職です。さらに必要に応じて現場に出ることもあるため、介護業務全般についての深い知識や技術が必要です。
サービス提供責任者(サ責)の志望動機の注意点・ポイント
ここではサービス提供責任者(サ責)の志望動機について、注意したい点やポイントを紹介します。もし何から書いて良いのかわからないという人は、ぜひ参考にしてみてください。
–面接先施設を志望した理由を明確にする
大切なのは、面接先の施設を志望した理由をきちんと明確にすることです。施設の特徴や方針などに自分が共感したことをアピールします。また、自分の経験を踏まえてこの施設なら経験を活かせるといった理由もいいでしょう。
–面接先施設でどのような仕事をしたいかをはっきりさせる
すでに社会人として介護の経験を積んできた人は、面接先の施設の特徴をとらえたうえで自分の経験をどう活かせるか、またどのような仕事をしたいのかをはっきりと言葉にするといいでしょう。さらに、キャリアアップを目指すために志望した旨を明記すれば、施設で働きたいという意気込みがよく伝わります。
サービス提供責任者(サ責)の志望動機NG例
サービス提供責任者(サ責)として就職にあたり、単に施設の将来性や自分のやる気ばかりをアピールすることは動機の具体性に欠けます。また、サービス提供責任者(サ責)は管理者ですから、志望動機を現場での仕事だけに特化すると責任者としての資質を見抜きにくくなります。
-サービス提供責任者(サ責)の志望動機例
志望動機として、たとえば「サービス提供責任者として、貴施設の介護方針のもとにより良いサービスを提供したい」「ケアマネージャーとヘルパー、利用者との懸け橋になりたい」など、具体的な仕事へのビジョンを話すことができれば、面接者の好印象につながります。
サービス提供責任者(サ責)の履歴書の注意点・ポイント
ここでは履歴書の適切な書き方や注意点などを解説します。すでに履歴書の作成に自信がある人でも自分の情報を相手に正しく伝えるためにもう一度確認してみましょう。
–介護業界の職歴は正確かつ簡潔に
学歴は高校入学から書くようにします。特に介護業界での職歴をきちんと記載することで、今後サービス提供責任者(サ責)として経験をどう活かせるかをイメージしやすくなります。誤字や過不足の無いよう正確に書くように意識してみてください。
–介護に関する資格や研修修了などは明確に
サービス提供責任者(サ責)には、介護福祉士の資格や実務者研修の修了といった条件が必須です。そのため、これらの表記は正確に記載するようにしましょう。手書きの履歴書であれば、基本的に誤字は修正できないので丁寧に書くように心がけてください。
–希望職種もはっきり記載する
介護業界にはケアマネージャーやヘルパーなどさまざまな職種があるため、サービス提供責任者を希望する旨ははっきりと記載するようにします。また内容について質問されることを想定して明確な希望理由も用意しておくと、面接時にもスムーズに受け答えができるでしょう。
サービス提供責任者(サ責)の履歴書NG例
介護施設での実務経験がある場合、職歴に施設名・会社名を書くだけでは不十分です。その施設・会社でどのような職種・業務に就いたのかがわからなければ、経験をアピールすることができません。また、職歴が短い場合に省略してしまうと、履歴書上ではブランクとなってしまいます。そのため記載漏れの無いように書きましょう。
サービス提供責任者(サ責)の履歴書例
履歴書には、特に介護業界に携わった経験をしっかり書くようにします。たとえば、在籍していた施設名・会社名だけではなく、そこで従事した職種や業務を具体的に記載しましょう。また短い職歴でも漏れなく記載することで、得られた経験やスキルを計り、新しい職場に何を求めるのかも説明できる要素となります。
サービス提供責任者(サ責)の面接対策の注意点・ポイント
ここでは実際の面接を受けるときに注意したいポイントを紹介します。ちょっとした工夫で対策できることばかりですので、これから面接を受けるのであれば、参考にしてみてください
–これまでの経験をサービス提供責任者(サ責)としてどう活かせるのかを話す
社会人として介護業界で経験のある人は、これまでの経験やスキルをサービス提供責任者(サ責)としてどう活かしたいかを明確に話すようにしましょう。たとえばヘルパーやケアマネージャーなどの現場経験は、管理者として大いに役立つ内容です。
–管理者としての資質を計るエピソードや意気込みをアピール
サービス提供責任者(サ責)は、多くのスタッフを取りまとめるだけでなく利用者とのパイプ役にもなります。そのため、サービス計画の立案や配置など施設全体の動きをリードしたいといった旨をアピールするのもいいでしょう。また介護業界未経験の場合は、前職や学生時代にリーダーシップを取った経験を話すこともおすすめです。
サービス提供責任者(サ責)の面接NG例
サービス提供責任者(サ責)は、実際に現場に出て介護サービスを行う機会も多くあります。そのため、面接官からその旨を伝えられたときに、管理者として働きたいことだけをアピールすることは、あまり良い印象を与えません。それでも希望するのであれば、ほかの仕事も可能なうえでなぜ管理者として働きたいのかしっかりと説明できるようにしておきましょう。
サービス提供責任者(サ責)の面接例
単にサービス提供責任者(サ責)の仕事を管理者としてとらえるのではなく、施設全体の業務をこなせる意識を持つことが大切です。そのためには、前職での経験や取得した資格だけでなく、「現場でもスタッフとして従事できる」といった幅広い視点を持ちましょう。
サービス提供責任者(サ責)になるには?
サービス提供責任者(サ責)になるためには、以下の要件が必要です。
〇介護福祉士資格を持っている
〇介護職員実務者研修および介護職員基礎研修の修了、ホームヘルパー1級を取得
〇介護職員初任者研修(以下、初任者研修)を修了およびホームヘルパー2級を取得
〇看護師資格・保健師資格を持っている
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サービス提供責任者(サ責)になるには?仕事内容や資格要件について解説
まとめ
介護施設全体のサービス提供のクオリティを維持するサービス提供責任者(サ責)は、増加が見込める介護施設においては必要不可欠な存在です。たとえば、訪問介護施設では利用者40人につき1人のサービス提供責任者が必要であり、今後も需要が高まることが予想されます。キャリアアップのチャンスにもなるため、就職活動は万全に行いましょう。
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